紀元後５世紀イロパンゴ火山噴火前後のメソアメリカ太平洋沿岸部の生業と社会の研究

公元5世纪伊洛潘戈火山喷发前后中美洲太平洋沿岸地区生计与社会研究

• 批准号: 13J00824
• 负责人: 市川 彰
• 金额: $ 1.91万
• 依托单位: National Museum of Ethnology
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2013
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2013-04-01 至 2015-03-31
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-13J00824/
• 关键词: 考古学; メソアメリカ; 火山; イロパンゴ; 沿岸部集落; 製塩; イロパンゴ火山; エルサルバドル; マヤ; 生業; 年代測定

本研究の目的は、１）先古典期から古典期（紀元後100年から900年）にかけてのメソアメリカ太平洋沿岸部の製塩活動と社会の実態を解明すること、２）イロパンゴ火山噴火が沿岸部社会に与えた影響を解明すること、そして３）紀元後5世紀イロパンゴ火山の巨大噴火前後のメソアメリカ太平洋沿岸部の生業と社会の特質について考古学的に明らかにすることにある。本研究の遂行により、「沿岸部社会・塩・火山噴火」というメソアメリカ考古学研究において重要視されながらも研究の実現が困難であった、もしくは調査研究が不十分であった課題を克服することが可能となり、生業研究や災害考古学への貢献が期待できる。研究成果は以下のとおりである。ヌエバ・エスペランサ遺跡の考古学調査では、発掘調査に加えて大量に出土する粗製土器片に付着する白色物質の化学分析、土壌成分の分析をおこなった。その結果、エルサルバドル太平洋沿岸部では少なくとも紀元後100年頃にはすでに集約的な土器製塩活動が存在し、それらは植物質食料（C4植物）を中心として定住生活を営む社会集団による季節労働であると推察され、製塩活動以外にも黒曜石などを遠隔地から入手し、墓には往時の社会的地位などを反映させていたことが明らかとなった。またイロパンゴ火山灰との層位的関係・出土遺物の分析の結果、噴火年代は紀元後400から450年頃、噴火時に儀礼をおこなう時間が存在したこと、つまり避難する猶予が存在したことが明らかとなった。また、イロパンゴ火山灰との層位的関係の明瞭な遺跡から出土した土器の型式学的分析や放射性炭素年代測定によって、火口からの距離によって噴火のインパクトが異なることを明らかにし、先スペイン期の人々の多様な火山噴火への対応の一部を考古学的に明らかにした。

本研究的目的是 1) 阐明中美洲太平洋沿岸从前古典时期到古典时期（公元 100 至 900 年）的制盐活动和社会状况，2) 阐明伊洛潘戈火山喷发的影响3）阐明其对社会的影响，以及3）从考古角度阐明公元5世纪伊洛潘戈火山大规模喷发前后中美洲太平洋沿岸的生计和社会特征。通过开展这项研究，我们将克服“沿海社会、盐和火山喷发”的问题，这个问题在中美洲考古学研究中被认为很重要，但一直难以实施，或者研究不足。使得为生计研究和灾害考古学做出贡献成为可能。研究结果如下。在新埃斯佩兰萨遗址的考古调查中，除了发掘调查外，还对大量出土的粗陶片上附着的白色物质进行了化学分析，并对土壤成分进行了分析。因此，至少在公元100年左右，萨尔瓦多的太平洋沿岸就存在密集的陶器制盐活动，这些活动被以植物性食物（C4植物）为基础的久坐生活的社会群体认为是季节性劳动。据推测，他们除了制盐活动外，还从偏远地区获取黑曜石等材料，他们的坟墓反映了他们当时的社会地位。此外，根据与伊洛潘戈火山灰的地层关系以及对出土文物的分析，可以清楚地看出，火山喷发的日期约为公元400年至450年，并且在喷发时有时间进行仪式，也就是说，有一个撤离的宽限期。此外，通过对从与伊洛潘戈火山灰有明确地层关系的废墟中出土的陶器进行类型学分析和放射性碳测年，我们发现，火山喷发的影响因距火山口的距离而异，并且对各种火山喷发的一些反应已被考古揭示。

项目成果

Evidencias arqueológicas de conflicto en Chalchuapa

查尔丘亚帕冲突考古证据

• 发表时间: 2013
• 作者: T. Shinonaga;M. Tsukamoto;K. Miyagawa;K. Hara;T. Kawa;P. Chen;A. Nagai;T. Hanawa;Ichikawa Akira
• 通讯作者: Ichikawa Akira

La Tradición cabeza de jaguar del occidente de El Salvador : Iconografía, contexto y significado

萨尔瓦多西方捷豹的传统：图像、背景和意义

• 发表时间: 2013
• 作者: K. Hara;M. Tsukamoto;Y. Sato;T. Shinonaga;K. Miyagawa;T. Kawa;R. Sasaki;Ichikawa Akira
• 通讯作者: Ichikawa Akira

Antes de la erupcion del Volcan Ilopango en el Bajo Lempa, El Salvador

萨尔瓦多巴霍伦帕伊洛潘戈火山喷发前

• 发表时间: 2014
• 作者: 河拓弥，塚本雅裕，篠永東吾，徐賢先，原一之，宮川和也，陳鵬，永井亜希子;塙隆夫;篠永東吾，徐賢先，塚本雅裕，河拓弥，宮川和也，原一之，陳鵬，永井亜希子;南 雅代・市川 彰・八木宏明;原一之，塚本雅裕，佐藤雄二，篠永東吾，河拓弥;市川 彰;佐々木康輔，塚本雅裕，篠永東吾，西井諒介，谷川大地，佐藤雄二，吉田実;西井諒介，塚本雅裕，篠永東吾，佐々木康輔，高橋雅也;Ichikawa Akira y Hiroaki Yagi;篠永 東吾，塚本 雅裕，陳 鵬，永井 亜希子，塙 隆夫;Ichikawa Akira
• 通讯作者: Ichikawa Akira

マヤ南部周縁地域における戦いの痕跡

玛雅南部边缘的战斗痕迹

• 发表时间: 2014
• 期刊: 考古学研究
• 作者: Masato Ohashi;Ryohei Doi;and Sensuke Ogoshi;市川 彰
• 通讯作者: 市川 彰

中米エルサルバドル太平洋沿岸部における先スペイン期土器製塩の痕跡

中美洲萨尔瓦多太平洋沿岸前西班牙时期陶盐生产的痕迹

• 发表时间: 2014
• 作者: T. Shinonaga;M. Tsukamoto;P. Chen;A. Nagai;T. Hanawa;市川 彰・八木宏明
• 通讯作者: 市川 彰・八木宏明