視覚資料の空間表現に関する歴史地理学的研究―英語圏地理学の理論と東洋美術の節点

视觉材料空间表征的历史地理学研究：英语地理学理论与东方艺术之间的节点

• 批准号: 22K01069
• 负责人: 長谷川 奨悟
• 金额: $ 2.66万
• 依托单位: Bukkyo University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• 财政年份: 2022
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2022-04-01 至 2025-03-31
• 项目状态: 未结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-22K01069/
• 关键词: 視覚資料; 空間表現; 物質性; 歴史地理; 東洋美術; 風景写真; 名所地誌本; 曼荼羅

近年の英語圏における歴史・文化地理学研究では、地図や絵図、絵画資料、写真資料といった視覚資料に対して、制作者の意図や作品の構図、色彩といった物質的要素をも重視した議論がなされるようになった。これらは西洋世界の社会的文脈、および西洋美術史の概説的内容を基礎としている点において、諸背景が異なる日本を含む東洋の事例を対象とする場合、その理論的枠組みを用いるには限界もある。本研究は、東洋における視覚資料の空間表現が備える技術的・物理的問題に関して、英語圏地理学の理論的枠組みを応用しつつも、日本の歴史地理学と東洋美術史の研究者が学際的に協力し、5つの視点（A：絵画/絵図、B：写真、C：印刷、D：美術史学の研究視点、E：博物館展示）から分析し、視覚資料の抱える社会的構築性との関わりを検討する。この作業を通じて日本の歴史地理学と美術史の研究視点や分析手法を併せ持ち、東洋の事例に対応できる理論的枠組みに関する議論を進めることを目的とするものである。本研究では、このように視覚資料にみられる空間表現が備える技術・物質的問題を多面的に検証するにあたり、2022年度および2023年度は、上記（A）から（D）の4つの研究視点に分かれ、各分担者が連携しつつ個別の事例に基づいた研究を進め、定期的な研究集会の開催を計画している。本年度は、上記のように研究分担者がそれぞれの視点から資料調査と分析を進め、その成果は幾度かの研究集会を開催するなかで研究分担者間で共有した。本年度の研究成果としては、学術論文等の寄稿が3本、書籍への寄稿1本があげられる。

近年来，英语世界的历史文化地理学研究，讨论主要集中在地图、插图、绘画和照片等视觉材料上，现在重点关注创作者的意图、构图和色彩等物质元素。由于这些理论框架是基于西方世界的社会背景和西方艺术史的一般内容，因此在针对包括日本在内的具有不同背景的东方案例时，这些理论框架的使用存在局限性。这项研究将英语地理学的理论框架应用于东方视觉材料的空间表征所固有的技术和物理问题，是日本历史地理学和东方艺术史研究人员之间的跨学科合作。从五个角度（A：绘画/插画、B：摄影、C：印刷、D：艺术史研究角度、E：博物馆展览）来分析和思考视觉材料与社会建构的关系。通过这项工作，旨在将日本历史地理学和艺术史的研究视角和分析方法结合起来，推进对可适用于东方案例的理论框架的讨论。在本研究中，为了多方面地研究视觉材料中发现的空间表达所固有的技术和材料问题，我们将在2022财年和2023财年重点关注上述四个研究视角（A）至（D）的项目。各成员根据个案共同推进研究，并计划定期召开研究会议。今年，如上所述，研究人员从自己的角度对材料进行了调查和分析，并在多次研究会议上分享了结果。今年的研究成果包括三篇学术论文等贡献和一本书的贡献。