絶滅危惧種の保全を目指した林床植物の菌根共生系の多様性と菌根菌ネットワークの解明

阐明森林地面植物菌根共生系统和菌根真菌网络的多样性，以保护濒危物种

基本信息

批准号：
20651061
负责人：
松田陽介
金额：
$ 2.05万
依托单位：
Mie University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
财政年份：
2008
资助国家：
日本
起止时间：
2008 至 2009
项目状态：
已结题

项目摘要

イチヤクソウの栄養獲得様式を明らかにするための端緒として,異なる光環境下で生育する個体の菌根形成とその形成率の季節変化,定着する菌類を調べた.調査は,三重県津市のコナラ・クヌギ二次林で行った.2007年1月から11月にかけて,合計6回,イチヤクソウ3個体ずつを明所,暗所から採取した.採取個体の光環境は,各個体と林外の被陰されない場所における照度の比較にもとづき相対照度として算出した.各個体の根系は,基部,中央部,先端部の3つの部位に大別し,各部位から10～30枚の切片を作成してから,光学顕微鏡観察を行った.根の表皮細胞に貫入する菌根菌菌糸の侵入形態にもとづき6タイプ(コイル初期,コイル,分解初期,分解,コイルなし,デンプン)に大別し,その割合を測定した.上記調査のために採取した個体,さらにDNA解析用に採取した個体の菌根からDNA抽出をしてからITS領域のシークエンス解析を行った.得られたDNA塩基配列はBlast解析を行った.採取した全ての根で菌糸コイルが確認されたことから,イチヤクソウにおいてアーブトイド菌根の形成を明示した.明所,暗所における菌糸コイルの形成率は,それぞれ16.8%から46.2%,14.1%から58.1%と季節によって異なり,上層木により林冠が被覆される5月,7月の夏期において高くなる傾向を示した.菌糸コイルの形成割合は根の部位により異なり,根の先端部から基部にかけて減少する傾向にあった.根に定着する菌種として,現在までに,主としてベニタケ科が推定されている.以上より,イチヤクソウは林床の光環境が悪くなる条件下で菌根形成を,特に根の先端部で高頻度に行なうと考えられた.さらに,イチヤクソウに定着する菌根菌種はいずれも外生菌根菌種と分類学的に同一であるため,上層木のコナラ,クヌギに外生菌根を形成する菌と菌糸を介して繋がっている可能性がある.

作为阐明日本栎营养获取模式的起点，我们调查了在不同光照环境下生长的个体的菌根形成、形成率的季节变化以及定殖真菌。・在次生橡树林中进行了研究。200 2017年1月至11月，共采集了6次Ichiyakusu个体，分别从明暗区域采集个体的光环境，通过比较每个个体的照度与森林外无遮蔽区域的照度来确定。计算为每个个体的相对照度的根。该系统大致分为基部、中部和尖端三部分，每个部分制备10至30个切片，然后根据真菌菌丝的侵入形式（早期卷曲、卷曲）使用光学显微镜观察6种类型。 ,我们测量了这些组的比例（初始分解、分解、无卷曲和淀粉）。从为上述调查收集的个体和为DNA分析收集的个体的菌根中提取DNA后，我们对ITS区域进行了序列分析。执行。对获得的DNA碱基序列进行Blast分析。在所有收集的根中都确认了菌丝卷曲，表明一役草中的菌丝卷曲形成率分别为。菌丝卷曲形成的百分比随季节变化，从 16.8% 到 46.2% 和从 14.1% 到 58.1%，并且在夏季 5 月和 7 月，当树冠被不同的上部树木覆盖时，菌丝卷形成的百分比往往较高。根尖细菌数量有从末端到基部减少的趋势。到目前为止，人们一直认为定植根部的真菌种类主要是红菇科的真菌。从上述情况来看，似乎定殖在根部的真菌种类主要是红菇科的真菌，增加根的形成，特别是在根尖。此外，由于寄生于一役的菌根真菌在分类学上与外生菌根真菌相同，因此外生菌根很可能是在锯齿栎和锯齿栎等上部树木上形成的，它们可能通过菌丝与产生它们的真菌相连。。