世界美術史の構築―「飾る」ことからみえる世界

构建世界艺术史：透过“装饰”看世界

基本信息

批准号：
15J09464
负责人：
鵜飼敦子
金额：
$ 2.83万
依托单位：
The University of Tokyo
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2015
资助国家：
日本
起止时间：
2015-04-24 至 2019-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究の3年間での到達目標は、これまでの美術史の認識について考え、その問題点を見直し、新しい美術史の解釈と叙述を作り出すということであった。そうすることにより、宗教や民族、人間集団といった、これまでの歴史叙述の前提となっていた既存の枠組みを問い直すことができると考えるためである。それは、受入研究者が提唱してきた、比較することによって文化の違いを強調するものではない研究のありかたである。そしてまた、人々が創りだした「工芸」に注目した歴史記述の新たな視点を提供することである。そうすることによって、地球上すべての人間が、同じ地球という場所に帰属しているという意識を高めることができると考えるからである。この大きな研究テーマに対し、「日本美術」という枠組みをつくったうえで比較検討をおこなってきたジャポニスム研究に対する疑問が、上海の万国博覧会の展示を契機として沸き上がったこと、そしてフランスの美術収集家による「極東コレクション」がいかに形成されたかについて、上海高等研究院でおこなわれた国際シンポジウムで発表することができ、現地の研究者と活発な議論ができたのは、ひとつの大きな成果であったといえる。最終年度において、「これまでの歴史叙述を刷新して、新たな研究軸を提唱する」ところまではいかなかったが、これまでの調査結果をまとめて分析し、それが歴史的にどのような意味を持つのかということまで考えることができた。

这项三年研究的目的是思考对艺术史的传统理解，审视其问题，并创造对艺术史的新的解释和叙述。这是因为我们相信，通过这样做，我们将能够重新考虑作为历史叙事前提的现有框架，例如宗教、民族和人类群体。这种研究方法并不像主办研究人员所主张的那样通过比较来强调文化差异。它还提供了历史写作的新视角，聚焦于人们创造的“工艺品”。这是因为我们相信，通过这样做，地球上的所有人类都可以增加对地球这个同一个地方的归属感。围绕这一重大研究主题，针对上海世博会的展览，在“日本艺术”的框架下进行比较审视的“日本主义”研究提出了疑问，而法国艺术收藏家的一项重大成果是，我们我可以说，我们能够在上海高等研究院举办的国际研讨会上介绍远东收藏的形成过程，并与当地研究人员进行了热烈的讨论。在最后一年，虽然我们没有达到“修改历史叙述并提出新的研究轴”的地步，但我们总结和分析了迄今为止的研究结果，并检验了研究结果的历史意义。能够思考它是否有任何意义。