近世後期摂津国住吉郡平野郷町における郷町運営と古河藩による地方支配の特質

摄津国住吉郡平野乡町近代后期古贺氏的城镇管理与地方统治特征

基本信息

批准号：
15J04938
负责人：
松本充弘
金额：
$ 0.83万
依托单位：
Kobe University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2015
资助国家：
日本
起止时间：
2015-04-24 至 2018-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

平成29年度は、3年間の研究期間のまとめとして、平野郷町の運営と古河藩の飛地支配に関わる論考を2つ公表した。1つ目は『神戸大学史学年報』に掲載された論考で、平野郷町で安永9～天明元（1780～81年）にかけて設置をみた古河藩の陣屋について、同藩の上方所領支配における具体的機能を分析する観点から、基礎的な検討をおこなったものである。ここでは従来ほとんど明らかにされていなかった陣屋の建築構成や藩役人の職掌・人数・実働期間を詳細に検討するとともに、文政期の藩領組み替えに伴って平野郷町で生起した陣屋引き留め嘆願を取り上げた。その結果、関東譜代大名にとっての「在坂・在京時の賄料」という形で平板な理解がなされていた上方の飛地領について、「添知（地）」と「役知」という区分の存在が明らかになり、「非領国」と呼ばれる畿内近国地域の中で平野郷町が有していた藩領の中核としての機能が明確になった。2つ目は『童子山』に掲載予定の論考で、播磨国にフィールドを広げて古河藩の飛地支配を考えたものである。ここでは書簡史料の解読を中心に、平野郷町の陣屋を拠点とした古河藩の飛地支配を、播磨国の所領（加東・美嚢・多可の各郡）や年貢輸送の拠点（高砂浦）も含み込んだ形でとらえることの必要性を指摘した。以上に挙げた研究課題の中核をなす論考のほか、平成29年度は大阪市平野区、大阪府八尾市、兵庫県尼崎市、同猪名川町、同篠山市において自治体史の刊行や論考の掲載、講演会などを通じた研究成果の公表・発信ができた。これらはいずれも、地域の史料を読み解く際の視角として、領主の支配や文芸活動へ目配りすることについての問題提起を意図したものである。総じて3年の研究期間を経て、畿内・近国地域における在郷町の運営を、領主支配との関わりからとらえる視角による基礎的な研究を積み上げることができた。

2017年，两篇论文涉及Hiranogo镇的管理以及对Furukawa域的控制，作为三年研究期的摘要。第一个是在科比大学历史年度报告中发表的一篇文章，该文章是在Yasunaga 9和Tenmeigen（1780-81）之间在Hiranogo Town建立的，并从分析该领域优势领土规则的特定功能的角度进行了基本考虑。在这里，我们详细审查了很少揭示的Jinya的构建，职责，员工人数和域官员的实际工作时期，以及在Bunsei时期重组后在Hiranogo Town中退缩的Jinya的请求。 As a result, the existence of the Kamigata Enchiku territory, which was understood as a "baliss fee for when he was in Tokyo" for the Kanto Fudai Daimyo, was clearly defined as a "baliss" and "rokushi", and it became clear that the function of Hiranogo Town as the capital of the domain territory held by Hiranogo Town in the area of the Kinai region, known as a “非领土国家。”第二篇是计划在Doji山上发表的文章，该论文将该领域扩展到Harima Province，并考虑了Furukawa域的飞地规则。在这里，他的重点是解密的历史文件，他指出，有必要以包括Harima Province Terinorition（Kato，Mika和Taka地区）的方式查看位于Hiranogo镇Jinya的Furukawa Domain的飞地统治，以及运输年度税收（Takasaura）的基础。 In addition to the essays that form the core of the research topics mentioned above, in 2017, research results were published and published through lectures, such as in Hirano Ward, Osaka City, Yao City, Osaka Prefecture, Amagasaki City, Hyogo Prefecture, Inagawa Town, and Sasayama City, through publication of local government history, publication of essays, and presentations.所有这些旨在提出一个关注封建主和文学活动统治的问题，以解释当地历史文件。总体而言，经过三年的研究期，我们能够从基于与封建主义统治的关系的角度来捕捉基尼和附近地区的当地城镇的管理。