環形動物多毛類カンザシゴカイ科の日本と豪州における比較分類学と外来種の多様性

日本和澳大利亚环节动物多毛类的比较分类和外来物种多样性

基本信息

批准号：
08F08766
负责人：
西栄二郎
金额：
$ 1.28万
依托单位：
Yokohama National University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2008
资助国家：
日本
起止时间：
2008 至 2009
项目状态：
已结题

项目摘要

オーストラリア産多毛類と日本産多毛類を中心とする底生生物の生物相を比較しながら、外来種の調査を行った。オーストラリア沿岸の付着生物(カキやイガイなど)の隙間に棲む多くの種類が外来種の可能性があることが確認できた。また、オーストラリア産、日本産、米国西海岸産の数種の比較で、外来種ではなく、それぞれ別個の種である可能性があることがわかった。今後、これらの外来種なのか別個の種なのか判明していない種の起源や移入・伝播経路等をDNA解析により明らかにしていく予定である。また、海洋研究開発機構との共同研究により、深海産の多毛類について新記録種が見つかった。この種はDNA解析により既知種との類縁性が考えられるものの、剛毛などの外部形態に差異があることから新種(未記載種)の可能性がある。今回は採集された個体数が少なく、外部形態の差異が変異なのか固定形質なのか判別できないため、新種または既知種との判断は行っていない。今後の調査により同種が採集された場合には種の位置付けが確定されると思われる。横浜港など東京湾内や相模湾内の底生生物調査とともに、淡水産生物の調査も行った。淡水には特異な進化を遂げた種が分布し、その分布域に外来種が入り込むことで、多くの淡水産種が分布を狭めたり、絶命に瀕する例が知られている。そのため、淡水産の種とそれに影響を及ぼす可能性がある種を調査・研究することを目的とした。欧州の洞窟に棲む種やタイの淡水・汽水に棲むカンザシゴカイ科、日本の洞窟内淡水に生息するホラアナゴカイ科などを調べた。それぞれ現在も良好な分布が確認されたが、今後もモニタリングすることにより、その分布域の減少に注視する必要があると思われる。

我们在比较底栖生物群的同时调查了外来物种，主要是澳大利亚多毛类和日本多毛类。经证实，澳大利亚海岸许多生活在附生生物缝隙中的物种（牡蛎、贻贝等）可能是入侵物种。此外，对澳大利亚、日本和美国西海岸的几个物种的比较表明，它们可能不是入侵物种，而是不同的物种。未来，我们计划通过DNA分析来阐明这些物种的起源、引入和传播途径，这些物种究竟是外来物种还是独立物种，我们不得而知。此外，通过与日本海洋地球科学技术机构的联合研究，发现了一种新记录的深海多毛类物种。虽然根据DNA分析，该物种被认为与已知物种有关，但由于鬃毛等外部形态的差异，它可能是一个新物种（未描述的物种）。由于本次采集的个体数量较少，无法确定外部形态的差异是由于突变还是固定性状所致，因此我们尚未确定其是新物种还是已知物种。如果通过未来的调查收集到相同的物种，物种位置很可能会得到确定。除了对横滨港、相模湾等东京湾的底栖生物进行调查外，我们还对淡水生物进行了调查。独特进化的物种分布在淡水中，而将非本地物种引入其分布区域已知缩小了许多淡水物种的分布范围或使它们处于灭绝的边缘。因此，我们的目的是调查和研究淡水物种和可能影响它们的物种。他们调查了生活在欧洲洞穴中的物种、生活在泰国淡水和咸水中的新月虫科以及生活在日本洞穴淡水中的洞穴科。虽然确认各物种仍具有良好分布，但仍需通过持续监测关注其分布区域的下降情况。