アムステルダムにおけるフランス・バロックオペラの加工の実態

法国巴洛克歌剧在阿姆斯特丹的加工现状

基本信息

批准号：
14J12594
负责人：
七條めぐみ
金额：
$ 1.47万
依托单位：
Aichi University of the Arts
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2014
资助国家：
日本
起止时间：
2014-04-25 至 2016-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究は、1700年頃のアムステルダムの楽譜出版者エティエンヌ・ロジェ（1665/66-1722）によって、フランス音楽がどのように出版されたのかを明らかにすることを目的としている。ロジェはフランス出身でありながら、ナントの勅令廃止（1685年）後にオランダへ逃れ、アムステルダムで書籍の販売、楽譜の出版を行った人物である。ロジェの活動では第一に、イタリアの器楽作品の初版が注目されてきたが、フランス音楽に関しては、パリの初版譜の再版に過ぎないという見方が強い。しかし、ロジェは一貫してフランス音楽を出版しており、その内実はオペラの器楽曲を抜粋した組曲版や、オランダやイギリスの作品が「フランス風」音楽として含まれるなど、独自のレパートリーで構成される。こうしたことから、この活動はフランス国外における音楽の流行や需要に応えるために行われていたと考えられ、楽譜の正当性とは別の視点から評価される必要がある。そこで本研究では、ロジェのフランス音楽出版を印刷技術の変化、器楽様式の発展やオペラの実践、ロジェの出自や書籍業者としての経歴などから多角的に考察し、ロジェの国際的な活動戦略の一環として位置づける。平成27年度は、1696年～1716年のカタログに見られる分類方法、「フランス風の曲」と「イタリアのソナタ」と呼ばれるグループに共通する楽譜の分析を通じて、ロジェが器楽曲をどのように区別していたのかを明らかにした。その結果、共通する楽譜からはイタリア音楽とフランス音楽両方の特徴が見られ、ロジェの分類は当時の器楽の実践における混合様式的な潮流を反映するものだと結論づけられた。なお、本研究は、愛知県立芸術大学とパリ＝ソルボンヌ大学によるコチュテル〔博士論文共同指導〕として行われている。平成27年度は指導委託期間としてパリに拠点を置き、ソルボンヌ大学主催の学会で2度の口頭発表を行った。

本研究的目的是澄清 1700 年左右阿姆斯特丹的音乐出版商艾蒂安·罗杰 (Etienne Roger, 1665/66-1722) 是如何出版法国音乐的。罗杰虽然来自法国，但在南特法令（1685）废除后逃往荷兰，并在阿姆斯特丹出售书籍和出版乐谱。在罗杰的活动中，首版意大利器乐作品引起了人们的关注，但说到法国音乐，有一种强烈的观点认为他不过是首版巴黎的翻版。然而，罗杰一直出版法国音乐，其中包括他自己独特的曲目，包括歌剧器乐作品的组曲版本以及荷兰和英国的作品，作为“法国风格”音乐。基于这些事实，我们认为这项活动是为了响应法国以外的音乐趋势和需求而进行的，因此需要从与乐谱有效性不同的角度来评估。因此，在本研究中，我们从印刷技术的变迁、器乐风格的发展、歌剧实践、他的起源以及他的书商生涯等多个角度审视罗杰的法国音乐出版，并考察罗杰的国际活动策略。它作为项目的一部分。 2015 年，我们将研究罗杰如何通过 1696 年至 1716 年目录中的分类方法来区分器乐，并对“法国风格作品”和“意大利奏鸣曲”组中常见的乐谱进行分析，揭示他的所作所为。他们发现共同的乐谱显示出意大利和法国音乐的特点，并得出结论，罗杰的分类反映了当时器乐实践中混合风格的趋势。这项研究由爱知艺术大学和巴黎索邦大学作为 coutele（博士论文的联合监督）进行。 2015年，我在巴黎执教，并在索邦大学主办的学术会议上做了两次口头报告。