シリホソハネカクシ亜科群における多様性と適応的形態進化史の解明

阐明 Siliphosophinae 亚科的多样性和适应性形态进化的历史

基本信息

批准号：
14J02669
负责人：
山本周平
金额：
$ 2.18万
依托单位：
Kyushu University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2014
资助国家：
日本
起止时间：
2014-04-25 至 2017-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

これまで得られた分子データを用いてシリホソハネカクシ亜科の簡易な系統樹を作成した。本亜科に含まれる全5族を網羅する初めての分子系統樹であり、結果は同亜科の単系統性を否定し、キノコハネカクシ族とその他4族が含まれるクレードの2つに大別された。これは初年度に作成した形態形質を用いた系統樹と一致するが、今回作成した系統樹は16Sと18Sの2領域のみを用いた予備的なものであることから、分類体系を変更するためにはより詳細な研究が求められる。本年度は化石を用いた古生物学的研究で多大な成果を上げることができた。特筆すべきはシロアリ（アリ）と生活していた可能性の高いヒゲブトハネカクシを世界最古の社会寄生の例として報告した研究であり、成果は「Nature Communications」誌に掲載された。また、甲虫目の中でも所属が不明なヤコブソンムシの中生代初となる化石を発見し、本科の形態進化の遅さを考察するとともに、ハネカクシ上科との系統的な関連性について議論した。本成果はインパクトファクターの高い「Gondwana Research」誌上で発表された。また、キノコの子実体を餌として利用するオオキバハネカクシを中生代の琥珀中として初めて記載し、保存されていた口器形態から、本亜科が白亜紀の時点で既に菌食性を獲得していた可能性を呈示した。本成果は菌類と昆虫との相互作用が生じた起源を議論した数少ない研究例となった。さらに、琥珀中で最古となるシリホソハネカクシを発表するなど、満足できる研究成果が得られた。これら一連の研究は、ハネカクシ上科ならびにハネカクシ各亜科の進化史を考えるうえで極めて重要なものとなることは疑いようがない。

利用迄今为止获得的分子数据，我们创建了硅科亚科的简单系统发育树。这是第一个涵盖该亚科中包含的所有五个科的分子系统发育树，其结果否定了该亚科的单系性，并大致分为两个进化枝：蘑菇科和其他四个科。这与第一年使用形态特征创建的系统发育树是一致的，但由于这次创建的系统发育树是仅使用16S和18S两个区域的初步系统发育树，因此有必要更改分类系统，需要更详细的研究。。今年，我们利用化石进行古生物学研究取得了丰硕成果。特别值得注意的是一项研究报告了世界上最古老的胡须甲虫的社会寄生例子，这种甲虫很可能与白蚁（蚂蚁）生活在一起，研究结果发表在《自然通讯》杂志上。我们还发现了第一个中生代雅各布森甲虫化石，该甲虫属于鞘翅目，隶属未知，并讨论了该科缓慢的形态进化，以及其与毛蛉科总科的系统发育关系。该成果发表在影响因子较高的杂志Gondwana Research上。此外，以蘑菇子实体为食物的Okibahanekakushi属首次在中生代的琥珀中被描述，而保存下来的口器表明该亚科在白垩纪就已经获得了食菌习性，这表明了这种可能性。这一结果是讨论真菌和昆虫之间相互作用起源的少数研究例子之一。还取得了令人满意的研究成果，包括出版了最古老的琥珀标本“Shirihosohanekakushi”。毫无疑问，这一系列的研究对于考虑猿科和各个亚科的进化史来说将是极其重要的。