ソ連における歴史学と政治-スターリン時代を中心として

苏联的历史与政治——聚焦斯大林时代

基本信息

批准号：
07J04669
负责人：
立石洋子
金额：
$ 0.64万
依托单位：
The University of Tokyo
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2007
资助国家：
日本
起止时间：
2007 至 2008
项目状态：
已结题

项目摘要

ソ連における自国史の描写を、多民族からなる単一の国民史の創造という観点から、特に1930年代から50年のスターリン政権期を中心に検討した。本研究の意義は、スターリン期における自国史描写の変遷を、独ソ戦をはじめとする対外的要素との関連から検討した点、また歴史家の議論が当局の政策形成に与えた影響を明らかにした点にある。ナチス・ドイツの脅威に直面した1930年代以降のソ連では、歴史教育政策が再考され、それまでのロシア史の否定的描写から、ロシア史の再評価へと進んだことはよく知られている。しかしこの変化は、先行研究がしばしば主張してきたようにロシア帝国主義の全面的称賛を即座にもたらしたのではなく、ロシア史の再評価が国家の統合と強化を示す史実のみに限定され、植民地支配は、ロシア以外の他国による脅威が存在する場合に限って部分的に正当化されるにとどまったこと、さらに、ロシア人大衆と非ロシア諸民族によるロシア帝国に対する共闘の歴史が称賛され続けた、つまり、1930年代の公式の歴史認識では、階級闘争史観が国家統合・強化の歴史に対する肯定的評価と組み合わされていたことを本研究は明らかにした。次に先行研究では十分に注目されてこなかった点として、1941年に独ソ戦が勃発し、ソ連の非ロシア諸民族の一部に対独協力の動きが見られたことが、ソ連当局が戦後に公式の自国史認識を根本的に変化させる要因となったことを本研究は示した。

本文从创造由多个民族组成的单一国家历史的角度来审视苏联历史的写照，特别关注1930年代至1950年代的斯大林政权。这项研究的意义在于，它考察了斯大林时代自身历史描绘与外部因素（包括德苏战争）的变化，也揭示了历史学家的讨论对历史的影响。当局的政策制定正是我制定的。众所周知，20世纪30年代后，面对纳粹德国的威胁，苏联重新考虑了历史教育政策，从对俄罗斯历史的负面描述转向了对俄罗斯历史的重新评价。然而，这一变化并没有像以往的研究经常主张的那样，立即导致对俄罗斯帝国主义的全面赞扬，而是对俄罗斯历史的重新评价仅限于表明国家巩固和强大的历史事实，而土地控制只是部分地。如果存在来自俄罗斯以外其他国家的威胁，那么这种威胁是合理的。此外，俄罗斯群众与非俄罗斯人民共同反抗俄罗斯帝国的历史继续受到赞扬。换句话说，1930年代的官方历史理解是，阶级斗争的历史观是一部国家巩固的历史。这项研究表明，这与积极评价相结合。接下来，之前的研究中没有得到足够重视的一点是，1941年德苏战争爆发，苏联当局意识到苏联境内的一些非俄罗斯族群开始与德国合作，这一研究表明。这是一个从根本上改变了战后官方对自己历史的理解的因素。