江戸前中期における本草学知の動態的研究　－　日本的博物誌形成史の再検討

江户时代中前期本草知识的动态研究——重新审视日本自然史的形成史

基本信息

批准号：
12J02571
负责人：
太田由佳
金额：
$ 1.76万
依托单位：
Meiji University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2012
资助国家：
日本
起止时间：
2012-04-01 至 2015-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

本年度は研究の最終年度として、次のとおり研究および成果報告を行った。まず、前年度までに分析・検討をすすめていた『庶物類纂』の編集経緯について、考察をさらに深めた上で、「『庶物類纂』編纂史の再検討」と題して口頭報告した。これは、稲若水が加賀藩の下で行った前半の編集と、丹羽正伯が幕府の下で行った後半の編集とを、従来のように切り離して見るのでなく、一貫した政策・事業として捉え検討することの妥当性と意義とを指摘したものである。本報告の内容の一部は、論文「稲若水と『庶物類纂』の編集」として公表した。次に、前年度までに調査した本草・博物関係資料群の書誌データを整理し、特に学者同士の交流関係に焦点を置いて分析した上で、「正徳・享保期の本草家たち― 師弟・交友関係を中心に」と題して口頭報告した。分析は必然的に中心地である江戸・京都の本草学統を追跡する結果となったが、同時に、そうした追跡のみでは捉えきれない独自の特色ある本草家が、各地域に点在することも改めて浮き彫りとなった。この点をさらに理解するべく、陸奥国伊達郡に活躍した医家である緒方蘭皐・小野隆庵の２名に特に着目し、東北大学附属図書館において両者の著作資料を調査した。上述の調査研究を通じて、最終的に、江戸前中期における本草・博物学史上の大きな転換は、物産研究の意義が国を益することにあると明言した稲若水、および『本草綱目』の会読によって関連知識の授受・共有を図った松岡恕庵という２名の本草家の学問姿勢に端的に象徴されるのではないかという見通しを得た。

今年是该研究的最后一年，报告了以下研究和结果。首先，他对去年分析讨论过的《共同资料集》的编纂历史进行了进一步深入研究，并作了题为《对《共同资料集》编纂历史的再审视》的口头报告。 “常用材料收集。”这意味着，加贺藩稻泽上的前半部分和幕府时期丹羽正明的后半部分，不再像过去那样被单独看待，而是作为综合的政策和项目来看待。理解和考虑这一点的有效性和意义。本报告的部分内容以题为《稻泽上水与《共同文章》的汇编》的论文形式发表。接下来，我们整理了截至前一年研究的本藏书目数据和博物学资料，并以学者之间的交流为中心进行了分析。・我做了题为“关注友谊”的口头报告。 '虽然分析不可避免地追溯了作为中心的江户和京都的草药学传统，但它也指出，散布在每个地区的许多独特且独特的草药学家无法仅通过这种追溯来捕获，这成为一种解脱。为了进一步了解这一点，我们以活跃在陆奥国伊达郡的两位医生绪方兰吾和小野Ryuan为中心，在东北大学图书馆研究了他们的著作。通过上述研究，我终于了解到江户时代中期苯并史和博物学史的重大转变是由稻泽上水带来的，他阐明了产品研究的意义是造福国家而通过对《本藏津之目》的通读，我相信这可以从两位日本传统主义者松冈公庵寻求交流和分享相关知识的学术态度中得到明显的体现。