新左翼運動から見る戦後日本－人々の出会いの経験をめぐって

新左派运动视角下的战后日本：论人与人之间的相遇体验

• 批准号: 11J01505
• 负责人: 鎌倉 祥太郎
• 金额: $ 1.22万
• 依托单位: Osaka University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2011
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2011 至 2013
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-11J01505/
• 关键词: 新左翼運動; 津村喬; 差別; 読者論; 「戦後」批判; 身体論; マルクス主義; 歴史認識; 社会運動; 戦後日本; ジャーナリズム; 思想史; 歴史学

今年度の研究では、新左翼運動の中でも思想的に特徴のある津村喬とその周辺の研究を、昨年度から引き続き行った。津村喬は反差別運動の思想的な紬であり、その他者論は現在に至ってもなお重要であると考えられる。今年度は、文学者団体である新日本文学の大会で津村が行った大会報告と、平野謙・栗原幸夫といった年長の文学者の否定的反応の検証を行った。そこでは、津村が述べる1970年代のテクスト論・読者論が、「政治と文学」論争の内に自己の文学観や、政治運動と文学運動の関係性を発展させてきた平野らの議倫とがコンフリクトを起こしていることに注目した。この研究の成果は、2014年度に論文化し、『待兼山論叢』に掲載される予定である。また、それと並行し、戦前から戦後をつなぎ新左翼運動へと至る社会思想とそのコンテクストを明らかとするために津村の父親であり、総評事務局長を務めたことのある高野実に注目し、敗戦直後の組合運動とそこでの高野のかかわりについて考察した。戦前の労働組合組織では右派にあたる総同盟が戦後再建され、左派活動家の役割が重要となっていく局面において、高野が果たした指導的役割と、経済復興会議が政党政治と切り結びながら労働組合運動に与えた影響を検討した。また、今年度は中国への調査旅行も続けて行った。津村の思想の特色の一つとして中国観、とくに毛沢東思想に影響を受けているという点が挙げられる。戦争の記憶をめぐる日中の歴史認識の違いを、まずは国家レベルでとらえるために、本年度は戦争記念館を訪れ調査を行った。戦後日本の社会運動研究が一国史的な枠組みに閉じないためにも、有益な調査であったと考える。

今年的研究延续了去年对新左派运动中意识形态独特的津村隆及其周围环境的研究。津村隆是反歧视运动的思想支柱，他的他人理论至今仍被认为很重要。今年，我们研究了津村关于文学组织新日本文学会议的报告，以及平野谦、栗原幸雄等老文学人物的负面反应。在那里，津村描述的1970年代的文本理论和读者理论与平野等人的逻辑有关，他们在“政治与文学”辩论中发展了自己的文学观点以及政治运动和文学运动之间的关系。注意到存在冲突。这项研究的结果将于2014年以论文形式发表，并发表在《町金山论庄》上。同时，为了厘清连接战前和战后时期并导致新左派运动的社会思想和背景，我们重点关注津村的父亲、担任总委员会秘书长的高野稔。 ，并重点关注战败后的那段时期的工会运动和高野的参与。在战前的工会组织中，战后重建了右翼联邦，左翼积极分子的作用变得重要。高野所发挥的领导作用，以及经济重建委员会与政党政治的联系，导致了贸易我们研究了对工会运动的影响。此外，今年我们继续了中国的考察之旅。津村思想的特点之一是受到他的中国观特别是毛泽东思想的影响。今年，我们参观了战争纪念馆并进行了研究，首先是在国家层面上了解中日两国对于战争记忆的历史理解的差异。我相信这项研究有助于确保对战后日本社会运动的研究不局限于一个国家的历史框架。