関西を中心としたモダニズム建築の伝播に関する研究

以关西为中心的现代主义建筑的传播研究

基本信息

批准号：
16760516
负责人：
笠原一人
金额：
$ 1.41万
依托单位：
Kyoto Institute of Technology
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份：
2004
资助国家：
日本
起止时间：
2004 至 2005
项目状态：
已结题

项目摘要

今年度は、まず昨年度から行っている資料調査の一環として、「日本インターナショナル建築会」(以下、「建築会」とする)の「外国会員」の資料が残されたヨーロッパの資料館(ベルリンのAKADEMIE DERKUNST、ウィーンのOsterreichisches Museum fur angewandte Kunst、ロッテルダムのNetherlands Architectural Instituteなど)を訪問し、「建築会」から送られた「外国会員」への書簡などを確認した。その結果、「建築会」が外国会員を募集する際、東京で「建築会」主催の国際建築展を開催すること(実現せず)を目的として会員になるよう呼びかけていたことが明らかとなった。また、本野精吾が設計した旧鶴巻邸および旧大橋邸に残された、本野のデザインによる室内デザインや家具についての現物調査を行った。その結果、建築はモダニズムの方法を実現しているが、室内デザインや家具においては、ウィーン分離派やアールデコ、古典主義などの影響を受けた、装飾を伴ったやや古風な意匠が展開されていることを確認した。最後に2年間の本研究についてのまとめの考察を行った。戦前の関西のモダニズム建築の伝播には、建築運動団体が大きな役割を果たしたと言える。「建築会」は、ヨーロッパの建築運動との直接的な関わりを持ち、会員として高等教育機関の教員や官公庁に在籍する技師などが数多く在籍していたため、その影響は大きかった。また東京の「分離派」や「創宇社」、あるいは「デザム」を率いた西山卯三らの影響を受けて、京都に「白路社」や「鉄扉社」という無名の技術者による建築運動団体も存在した。こうした建築運動団体は、独自の雑誌や展覧会などのメディアを駆使した。それによって「建築会」は海外との直接的な関わりを可能にし、「建築会」の機関誌となっていた雑誌『デザイン』から「鉄扉社」が誕生するなど、複数の建築運動が関連することにもなった。関西の内外で複数の建築運動団体の活動が、互いに関連し合いながらモダニズム建築の伝播に貢献したことを確認できた。

今年，作为我们去年以来一直在进行的文献研究的一部分，我们将参观一家欧洲博物馆（柏林AKADEMIE），该博物馆收藏有日本国际建筑协会（以下简称建筑协会）外国会员的资料。 DERKUNST、维也纳的Osterreichisches Museum Fur angewandte Kunst、鹿特丹的荷兰建筑学院等），以及建筑协会发给“外国会员”的确认信。结果，据透露，建筑协会在招募外国会员时，是为了在东京举办由建筑协会主办的国际建筑展览而要求他们成为会员（但并未实现）。此外，我们还对元野诚吾设计的旧鹤卷住宅和旧大桥住宅中残留的室内设计和家具进行了实际调查。结果，建筑采用了现代主义方法，但室内设计和家具却发展出了一种有点老式的装饰设计，受到维也纳分离派、装饰艺术和古典主义的影响，我证实了这一点。最后，我们对两年来的研究工作进行了总结。可以说，建筑运动团体在战前关西现代主义建筑的传播中发挥了重要作用。建筑协会的影响力很大，因为它与欧洲建筑运动有直接关系，其成员包括许多高等教育机构的教师和在政府机关工作的工程师。此外，在领导东京分离派、总社、设计派的西山乌庄的影响下，京都也出现了一场名为“白寺社”和“铁道社”的建筑运动，由不知名的工程师组成。这些建筑运动团体充分利用了自己的杂志和展览等媒体。这使得“建筑协会”能够与海外国家直接接触，并且与多个建筑运动相关联，例如“铁道社”是从“设计”杂志诞生的，该杂志是“建筑协会”的期刊。建筑协会。”这也发生了。关西内外多个建筑运动团体的活动相互关联，并促进了现代主义建筑的传播，这已被证实。