17世紀英国共和主義の多様性と統一性の把握―ジェームス・ハリントンを中心に―

理解17世纪英国共和主义的多样性和统一性：聚焦詹姆斯·哈林顿

基本信息

批准号：
16730106
负责人：
竹澤祐丈
金额：
$ 1.47万
依托单位：
Kyoto University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份：
2004
资助国家：
日本
起止时间：
2004 至 2005
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究の目的は、17世紀英国共和主義の多様性を視野に入れながらジェームス・ハリントンの思想的特徴をより精緻に把握した上で、改めて経済学形成期へのその影響を展望する点にある。その準備的考察として、研究初年度の今年度は、17世紀英国の複数の共和主義理解-統治機構論的共和主義と、道徳哲学的共和主義-の並存に焦点を当て、ハリントンを含む同時代共和主義者がどのような位置関係にあるのかを解明した。具体的には、第一に、17世紀英国の共和主義者たちに関する先行研究を、可能な限り網羅的に精査することにより、ハリントンと他の共和主義者との関係が、いかに描かれてきたのかを分析し、併せて、17世紀英国共和主義を総体把握するための諸論点を確定した。特に、先行研究の中で、統治機構論と道徳哲学的主張とがどのように関連付けられているのかという点に注目した。第二に、上記の作業により得られた諸論点を踏まえ、共和主義者たちの著作物を再読した。特に注意を払った点は、統治機構論がその議論の大半を占めるハリントンの諸著作を同時代の共和主義者たちがどのように評価していたかの解明であった。そして、王政の牽制の論理としての制限君主政的混合政体論と、国王の存在を前提としない混合政体論とが、17世紀英国共和主義者の中でも十分自覚的に区別されずに時論を展開している点を再確認した。このことは、すでに研究史上、簡潔に指摘されていたが、上記の共和主義者たちの著作に依拠して具体的に把握したことは、本研究の目的を達成するために有益だと考える。第三に、ケンブリッジ大学において開催された研究集会へ参加し、類似の論点を研究する研究者と、本研究の遂行に当たって必要な意見交換をおこない、併せて資料も収集した。

本研究的目的是在考虑到17世纪英国共和主义的多样性的同时，更准确地了解詹姆斯·哈灵顿的思想特征，并重新审视他对经济学形成时期的影响。作为初步考虑，今年，即研究的第一年，将重点关注17世纪英国对共和主义的多种理解并存——基于政府机制的共和主义和基于道德哲学的共和主义——并阐明了共和主义者的立场。具体来说，首先，通过尽可能全面地审视以往对17世纪英国共和主义者的研究，我们将考察哈林顿与其他共和主义者的关系是如何被描述的，同时，我们为理解17世纪英国共和主义的整体建立了各种观点。。在之前的研究中，我特别关注治理机制理论和道德哲学主张之间的关系。其次，我根据上述工作中获得的观点，重读了共和党人的著作。特别关注阐明当代共和党人如何评价哈林顿的著作，其中大部分讨论的是政府理论。此外，以有限君主制为制衡君主制逻辑的混合政府理论，和不假设国王存在的混合政府理论，即使在17世纪的英国共和派中也没有有意识地加以区分。我再次确认了目前的辩论。这一点在研究史上已经简单地指出过，但我相信，根据上述共和党人的著作来具体把握这一点，对于实现本研究的目的是有益的。第三，我参加了在剑桥大学举行的一个研究会议，与从事类似问题的研究人员交换了开展这项研究所需的意见，并收集了材料。