レチノイン酸による成人T細胞白血病細胞の増殖抑制効果

视黄酸对成人T细胞白血病细胞增殖的抑制作用

基本信息

批准号：
14770543
负责人：
宮武淳一
金额：
$ 2.18万
依托单位：
Kinki University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份：
2002
资助国家：
日本
起止时间：
2002 至 2004
项目状态：
已结题

来源：
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-14770543/
关键词：
成人T細胞白血病(ATL)ATRA レチノイン酸 NF-κB HTLV-1 HTLV-I NFκB ADF レチノイン酸レセプター(RAR)

项目摘要

研究目的:レチノイン酸(RA)は細胞の分化・増殖において重要な因子であり、様々な癌細胞の増殖抑制効果が認められている。成人T細胞白血病(ATL)においても、レチノイン酸の一つである全トランスレチノイン酸(ATRA)による増殖抑制効果を報告しており、その作用機序について検討する。研究方法:(1)ATRAにより誘導される増殖抑制因子の作用を検討するために、現在までATRAにより誘導されると報告されているTGF-β、IFN-γ、TNF-αをHTLV-I感染細胞株に添加し増殖能の変化をMTS assayで検討する。(2)ATL細胞において恒常的に発現しているNF-κB活性をHTLV-I感染細胞株に対するATRA添加の有無により比較検討する(CAT assay)。(3)ATL細胞の増殖に活発なウィルス複製が関与していることも考えられるため、ATRA添加の有無によりHTLV-I proviral DNA loadをreal-time PCRで比較検討する。研究成果:(1)増殖抑制因子添加によるHTLV-1感染細胞の増殖抑制効果は認められなかった。(2)ATRA添加によりHTLV-I感染細胞におけるNF-κB活性の抑制が認められた。(3)ATRA添加によるHTLV-I感染細胞においてHTLV-I proviral DNA loadの低下が認められた。考察:ATRAのHTLV-I感染細胞に対する増殖抑制効果の作用機序として増殖抑制因子の関与は否定的であるが、NF-κB活性の抑制作用があり、さらにはウィルス複製抑制効果も認められた。今後、ATRAがATLの治療において臨床応用可能かどうかも検討していく予定である。

研究目的：视黄酸（RA）是细胞分化和增殖的重要因子，已被证明可以抑制多种癌细胞的增殖。我们报道了全反式维甲酸（ATRA），一种视黄酸，对成人T细胞白血病（ATL）具有抗增殖作用，我们将研究其作用机制。研究方法：(1)为了考察ATRA诱导的生长抑制因子的作用，将HTLV-I感染已报道的ATRA诱导的TGF-β、IFN-γ、TNF-α。将其添加到细胞系中，并使用 MTS 测定检查增殖能力的变化。 (2)通过在HTLV-I感染的细胞系中添加或不添加ATRA来比较检查ATL细胞中持续表达的NF-κB活性(CAT测定)。 (3)由于活跃的病毒复制可能参与ATL细胞的增殖，因此我们将使用实时PCR比较添加和不添加ATRA的HTLV-I原病毒DNA载量。研究结果：（1）添加生长抑制因子并不能抑制HTLV-1感染细胞的生长。 (2)添加ATRA抑制HTLV-I感染细胞中的NF-κB活性。 (3)由于添加ATRA，在HTLV-I感染的细胞中观察到HTLV-I前病毒DNA载量减少。讨论：虽然排除了 ATRA 对 HTLV-I 感染细胞的作用机制中涉及生长抑制因子，但它抑制 NF-κB 活性，并且还观察到抑制病毒复制。未来我们计划研究ATRA是否可以用于临床治疗ATL。