日本における<三国志>言説の享受の様相に関する通史的把握

日本《三国演义》话语享受的历史认识

基本信息

批准号：
02J03238
负责人：
田中尚子
金额：
$ 2.43万
依托单位：
Waseda University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2002
资助国家：
日本
起止时间：
2002 至 2004
项目状态：
已结题

项目摘要

日本国内における三国志享受史を構築するべく、前年度まではその大幅な枠組みに作り取り組んできたが、本年度は、その成果を受け、特に掘り下げて検討する必要があると思われた、室町期の注釈世界内での三国志享受の様相についての考察を集中的に行った。まず、『応永記』に引用される三国志言説を中心とする漢籍故事の典拠検討に取り組み、同書内で引用される漢籍故事やその典拠となったテクストの中には、先行する諸軍記作品においては取り込まれていなかったものが多々見られること、そして、その部分が、室町期に活躍する五山僧が作成した注釈書内の叙述や彼らが利用したテクストと共通することを指摘、『応永記』の成立と注釈世界との関わりを想定すべきとの論を呈示した。「『応永記』の漢籍享受-三国志を中心に-」(古典遺産54号2004年9月)にまとめた通りである。三国志享受における五山僧の影響力の大きさを示唆した上記の論を補強するものとして、五山僧の一人である太極の日記、『碧山日録』の検討を行った。同書には、関羽信仰への詳細な言及があるのだが、それを端緒として、中国や日本の諸文献を追い、日中両国での関羽信仰の変遷過程を整理した。その作業によって、室町期における三国志享受の実態、すなわち、多岐に渉る領域で同言説が利用されるようになったこと、また、その基となる中国側の言説も時を距てずして日本に流入されていたことが明らかとなった。この論は、「関羽顕聖譚の受容-『碧山日録』を端緒として-」(国語と国文学掲載予定、掲載号・頁数・刊行月は未定)としてまとめた。さらに、室町期における学者達の交流、言説伝播の過程を明らかにするべく、室町期の諸注釈書や日記に見られる漢籍にかかわる叙述の抽出・整理・検討を試みた。それらについては今後個別に活字化する予定であるが、それによって、当該時期における三国志享受の様相の相対化が図れよう。

直到上一年，我们一直在建立一个重要的框架，以建立享受日本三个王国的历史，但是今年我们收到了结果，尤其是在穆拉奇时期，人们认为这是必不可少的。请注意，对世界上Sangokushi享受的外观进行了深入的考虑。首先，我们正在研究中国风格的事实的基础，该事实以“ Ochi”为引用的三个王国的王国。是在穆拉莫（Muromachi）时期活跃的Goyama僧侣创建的教科书，他使用的是，他的论点是，应该假设建立和注释应涉及世界。它在“ Ochi”的“ Kansai享受”中总结了它 - 为Sangokushi-'（2004年9月54日）。为了加强上述理论，这表明了戈山僧侣在三个王国中的影响力的幅度，我们研究了高山僧侣之一的泰约（Taiyo）日记，“ okiyama nikkei”。这本书详细提及了卡努宗教，但考虑到这一点，他追求了中国和日本文学，并在两国组织了元宗宗教的变化过程。这项工作已在Muromachi时期使用，即Sangokushi的话语，即在各种各样的领域，而中国方面（基础）并不是很长的时间。流入日本。该理论被总结为“接受圭肯·塞坦 - “ aokiyama nikkei”为“开始”。此外，我们试图提取，组织和检查与摩洛哥时期的各种注释以及在摩洛兰时期看到的中国书籍和日记中的中文书籍相关的描述，以阐明在摩洛比奇时期学者的过程。他们计划将来打字，但这将通过当时的Sangokushi的出现而相关。