二十世紀スイスにおける政府・経済団体・市場間の調整機構とその変遷に関する研究

20世纪瑞士政府、经济组织、市场协调机制及其变迁研究

基本信息

批准号：
13630091
负责人：
黒澤隆文
金额：
$ 1.73万
依托单位：
Kyoto University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份：
2001
资助国家：
日本
起止时间：
2001 至 2004
项目状态：
已结题

项目摘要

3年目にあたる本年度は,引き続いての文献収集と経済団体の政策策定過程に関する分析を行った。また個々の企業における政策対応を,ゲオルク・フィッシャー社,BBC社,スルザー社等のドイツ語圏の諸企業を素材として分析した。まず同時代の時代背景および経済政策理念に関しては,この時期に各国で非常に大きな影響を持った「革新」概念が,スイスの場合にもとりわけ左派に対する対抗勢力において中心的政策概念であったことが確認された。昨年時点で動向があきらかでなかった小営業者団体のコーポラティズム的政策思想への傾斜も確認された。スイス的特質として,分権的な革新理念が存在し,これが自由主義的コーポラティズムへの根強い志向となったことを指摘できる。ロマンド圏諸カントンではとりわけこの傾向が強いが,ドイツ語圏においても,コーポラティズム的政策理念が一本調子で経済統制論へと向かわなかった背景として極めて重要である。なお労働組合と社会民主党勢力に関しては,隣国ドイツでのナチスの政権掌握後,「精神的国土防衛」の動きが強まり,これが国内左右勢力間の宥和をもたらしたことが重要である。金属・機械産業での産業平和協定はその産物であるが,頂上団体への意志決定には,個々の製造業企業,およびこれら製造業に役員を派遣する銀行業が大きな影響力を有していた。これら企業の戦争経済との関係が,今後明かにされるべき最大の問題である。以上の成果は,主として各種公刊史料と既存研究に基づいており,今後現地での史料調査を深める必要がある。

今年是第三年，我们继续收集文献，分析经济组织的政策制定过程。我们还分析了使用 Georg Fischer、BBC 和 Sulzer 等德语公司的个别公司的政策反应。首先，就同时期的历史背景和经济政策理念而言，这一时期在许多国家产生巨大影响的“创新”概念在瑞士也是一个中心政策概念，尤其是反对“创新”的政策。已确认。还证实，截至去年趋势尚不清楚的小型企业组织正在倾向于社团主义政策理念。可以指出，瑞士的一个特点是存在分散的创新理念，这导致了根深蒂固的自由法团主义倾向。这种倾向在浪漫主义各州尤为强烈，但在德语国家也极为重要，因为这就是社团主义政策思想没有走向经济控制理论的原因。关于工会和社会民主力量，重要的是纳粹在邻国德国夺取政权后，“精神家园保卫”运动愈演愈烈，导致国内左右势力之间的绥靖。金属和机械行业的工业和平协议就是其产物，但个别制造企业和向这些制造企业派遣高管的银行业对最高机构的决策具有很大的影响力。这些企业与战时经济的关系是未来必须弄清楚的最大问题。上述结果主要基于各种已发表的史料和现有的研究，未来有必要深化该领域的史料调查。