1960年以降のアメリカ演劇におけるインターカルチュラリズムの諸問題の研究

1960年以来美国戏剧跨文化主义各种问题的研究

基本信息

批准号：
06851063
负责人：
戸谷陽子
金额：
$ 0.51万
依托单位：
Yamano College of Aesthetics
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
财政年份：
1994
资助国家：
日本
起止时间：
1994 至无数据
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究の目的は、演劇における異文化受容の問題を検証し、その中で現在のアメリカ舞台芸術において問題となるインターカルチュラリズムの諸問題を明らかにすることにある。研究計画としては、現代アメリカ舞台芸術において、異文化受容がインターカルチュラリズムとして意識されるに至った経緯の必然性を概観し、その理論的裏付けを、ポストモダニズム、多元主義、オリエンタリズムなど、今日的文脈において試み、また個々の作品を検証することにより、60年代以降のアメリカ演劇の流れの中で、芸術表現形式としての文脈における政治的、社会的、文化的問題意識と演劇思想の関わりを標榜するというものである。このため本年度は、20世紀の西欧・アメリカ演劇、クロス/マルチカルチャーの演劇、ポストモダニズム理論、文化批評に関する研究書、学術雑誌を通読することから始め、とくにアメリカにおけるアルト-、ブレヒトの受容解釈を、文化とそのポリティクスという視点から新たに捉え直す作業を行ない、所属短期大学の紀要に論文として発表した。一方、インターカルチュラルな作品を検証するにあたっては、ダリル・チンの論文中のリストを参考に、劇評、論文を考察し、あらためて、異文化引用の際に底流するアメリカ的な「ランドスケープ」の概念(cf.G.スタイン)の検証の必要性を確認した他、来日したリ-・ブルーア-にこの視点からインタヴューをした。また文化における「ポリティクス」の概念を鑑みるにあたり、政府の文化政策が保守的な価値観であるとの認識を前提に前衛芸術の発展をみたヨーロッパと、合衆国では文化という認識が大きく異なり、必然的に芸術における政治性についての認識やスタンス及び方法論も大きく異なることが判明した。ベルリンの壁崩壊後、ポスト植民地といわれる時代にあり民族紛争が激化する中で、民族と文化という視点も含め今後の課題としてインターカルチュラリズムの演劇研究を続けたい。

这项研究的目的是研究戏剧中跨文化接受的问题，并澄清跨文化主义的各种问题，这些问题是当前美国表演艺术中一个问题。该研究计划是概述跨文化接受如何意识到现代表演艺术中的跨文化主义的必然性，并试图在现代背景下支持其理论支持，例如后现代主义，多元主义和东方主义，并研究个人著作，并倡导政治，社会和文化问题之间的关系，表达艺术的形式。因此，今年，我们首先阅读了有关20世纪西方和美国剧院的研究书籍和学术期刊，十字/多元文化剧院，后现代主义理论，文化批评以及重新思考中阿尔托和布雷希特的接受解释，从文化的角度出发，并从我们的政治角度出版，并在我们的纸上出版了我们的纸在我们的少校学院。另一方面，在检查跨文化作品时，我使用Daryl Chin论文中的列表查看了戏剧评论和论文，并再次确认有必要验证美国在引用跨文化引用时放下的“景观”（参见Stein）的概念，并在引用跨文化的引用时访问了Leblue-a，并从本次观察日本访问了日本。此外，鉴于文化中的“政治”概念，人们发现，对欧洲文化的看法是基于对政府文化政策是保守的价值观的看法的前卫艺术的发展，而艺术中政治政治的看法，立场和政治方法则无可争议地截然不同。柏林墙倒塌之后，在后殖民种族冲突的时代加剧了，我们希望继续将我们以文化主义作为未来问题的戏剧研究，包括种族和文化的观点。