自然主義文学運動におけるパリ郊外の表象―印象派美術との共闘

自然主义文学运动中巴黎郊区的代表：与印象派艺术的合作

基本信息

批准号：
22KJ0742
负责人：
安達孝信
金额：
$ 3.33万
依托单位：
Meijo University (2023)The University of Tokyo (2022)
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2023
资助国家：
日本
起止时间：
2023-03-08 至 2025-03-31
项目状态：
未结题

项目摘要

今年度は1880年代のフランス自然主義文学と印象派絵画のパリ郊外表象をめぐる関連を調査するために、1889年に出版された『パリの人々』に寄せられた自然主義作家たちの文章とそれに添えられた画家ジャン＝フランソワ・ラファエリの版画との関係性に焦点を当てて研究を進めた。2022年8月から9月にかけてパリのフランス国立図書館にてラファエリの書簡等を中心に資料調査を行った。ラファエリはユイスマンスらによってパリ郊外画家として1879年に見出されたが、成功を収めるにつれ画家はそのレッテルを疎ましく思うようになった。貧民や郊外のみを専門とする画家とみなされることを嫌ったラファエリは、庶民を含めたさまざまな階層の人々の性格を活写する「性格主義」という言葉を1884年の個展に際して作り、新たな方向性を打ち出していく。ユイスマンスは画家の意向を理解し、『パリの人々』においては郊外画家ではなく性格画家としてのラファエリに合致した主題「カフェの人々」を提供する。そこには、印象派画家、自然主義文学、双方との差別化を図りつつも、その影響下から逃れられていないラファエリの姿と、あくまでラファエリを自然主義的文脈の中に位置付けようとするユイスマンスの意志とが読み取られる。この問題について、2022年11月に関西フランス語フランス文学会にて口頭発表を行った。また、研究の過程で、パリ郊外に関する19世紀的な問題意識が現代フランス作家においても見られることに注目し、ミシェル・ウエルベックの小説『地図と領土』におけるパリ郊外嫌悪と郊外への回帰に関する論文を執筆し、東京都立大学西山雄二研究室紀要『リミトロフ』第三号に掲載された。

今年，为了探讨法国自然主义文学与1880年代印象派绘画在描绘巴黎郊区方面的关系，我们将研究为1889年出版的《巴黎人》做出贡献的自然主义作家的著作，以及随附的材料。研究重点是与画家让-弗朗索瓦·拉斐利 (Jean-François Raffaelli) 的版画的关系。 2022年8月至2022年9月，我们在巴黎法国国家图书馆进行了研究，重点研究了拉斐利的信件和其他文件。拉斐利于 1879 年被于斯曼斯等人发掘为巴黎郊区画家，但随着他变得更加成功，他开始不喜欢这个标签。拉斐利不想被视为一位只专注于穷人和郊区的画家，因此他创造了“性格主义”一词，在个展中生动地捕捉包括普通民众在内的各行各业的人的性格1884 年，并朝着新的方向出发。于斯曼斯理解艺术家的意图，在《巴黎人》中，他提供了“咖啡馆里的人”主题，这符合拉斐利作为人物画家而不是郊区画家的性格。在那里我们看到拉斐利试图将自己与印象派画家和自然主义文学区分开来，但无法摆脱他们的影响，而于斯曼斯试图将拉斐利置于自然主义的背景下是可以解读的。 2022年11月，我在关西法语和法国文学协会上就这个问题做了口头报告。另外，在我的研究过程中，我关注了在现代法国作家中可以看到与巴黎郊区相关的19世纪问题，并写了一篇关于巴黎郊区的厌恶和回归的论文。米歇尔·维勒贝克（Michel Houellebecq）的小说《地图与领土》中的郊区，发表在东京都立大学西山雄二实验室的公报《Limitrov》第三期上。