複合極限非平衡環境下での低次元有機導体における不均化秩序の研究

复杂极端非平衡环境下低维有机导体的歧化级研究

基本信息

批准号：
18028004
负责人：
佐々木孝彦
金额：
$ 2.62万
依托单位：
Tohoku University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
财政年份：
2006
资助国家：
日本
起止时间：
2006 至 2007
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究の目的は種々の特殊環境下における有機導体の本質的不均一と出現物性の相関を明らかにすることである.本年度は,制御された不純物の人為的な添加制御による超伝導状態の抑制から超伝導対称性に関する知見を得ることを目的とした.そのために有機超伝導体k-(BEDT-TTF)_2Cu(NCS)_2に種々の非磁性不純物を導入し,その超伝導抑制効果を調査した.不純物としてd-BEDT-TTF分子およびBMDT-TTF分子によるBEDT-TTF分子部分置換,エックス線照射による分子欠陥を施した試料を用意した.不純物散乱を観測する手段として極低温協磁場中でドハースファンアルフェン効果を測定し,量子振動の解析から直接的に散乱時間を得た.BMDT-TTF分子置換量の増加,エックス線照射欠陥の導入のどちらの場合でも,散乱時間は減少し,同時に超伝導転移温度も低下する.散乱時間の低下と超伝導転移温度の低下の相関関係を,アブリコソフ-ゴルコフ関係式と比較検討すると,置換量が少ない場合は,ほぼアブリコソフ-ゴルコフの式に従う振る舞いを見せるが,置換量が増えると関係式からはずれ,より散乱時間が短くなる(散乱が大きくなる)ように見えた.これはdHvA効果の測定で得られる散乱時間が,不純物散乱による寄与に加えて,不均一の寄与を大きく反映することによっていると考えられる.これらの結果は,非磁性BMDT-TTF分子部分置換やエックス線照射欠陥により超伝導転移温度がアブリコソフ-ゴルコフの関係式に従って抑制されていることを示しており,この有機超伝導体が異方的超伝導体であることを支持する結果である.

这项研究的目的是阐明有机导体的内在不均匀性与它们在各种特殊环境下的外观特性之间的相关性。今年，目的是通过人工添加对受控杂质的控制来抑制超导态状态，从而获得有关超导性对称性的知识。为此，将各种非磁性杂质引入到有机超导体K-（BEDT-TTF）_2CU（NCS）_2中，并研究了超导抑制的影响。通过部分取代BedT-TTF分子和BMDT-TTF分子作为杂质，制备样品，以及由X射线照射引起的分子缺陷。作为观察杂质散射的一种手段，在低温磁场中测量了Dohaas van alfene效应，并直接从量子振动的分析中获得了散射时间。即使在这些情况下，散射时间也会减少，超导过渡温度也降低。当比较散射时间减少与超导过渡温度的降低与Abrikosov-Golkov关系之间的相关性时，当替换量很小时，它的行为几乎与Abrikosov-Golkov方程相一致，但是当替代量增加时，似乎散射时间显得较小（散射器变得更短）。这被认为是因为通过测量DHVA效应获得的散射时间在很大程度上反映了杂质散射的贡献之外的不均匀贡献。这些结果表明，由于非磁性BMDT-TTF分子和X射线照射缺陷的部分取代，根据Abrikosov-Golkov方程抑制了超导过渡温度，并支持该有机超导器是一种矛盾的超导管器。

项目成果

期刊论文数量（18）

专著数量（0）

科研奖励数量（0）

会议论文数量（0）

专利数量（0）

大気中STMによる有機伝導体の表面エッチング

大气 STM 有机导体表面蚀刻

DOI：
发表时间：
2008
期刊：
影响因子：
0
作者：
A. Kanda;et. al.;A. Kanda;神田晶申;R. Furugen;A. Kanda;神田晶申;古堅亮;R. Furugen;古堅亮;R. Furugen;古堅亮;R. Furugen;A. Kanda;A. Kanda;神田晶申;A. Kanda;R. Furugen;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;B. J. Baelus;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;B. J. Baelus;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A Kanda;T. Sasaki;T. Sasaki et. al.;T. Sasaki;M. Teramura;L. Yin;M. Urano;T. Sasaki;N. Yoneyama;佐々木孝彦;M. Teramura et. al.;L. Yin et. al.;M. Urano et. al.;T. Sasaki et. al.;N. Yoneyama et. al.;T. Sasaki;T. Sasaki;H. Oizumi;N. Yoneyama;T. Nakanishi;N. Matsunaga;M. Teramura;M. Teramura;T. Sasaki et. al.;H. Oizumi et. al.;N. Yoneyama et. al.;T. Nakanishi et. al.;N. Matsunaga et. al.;M. Teramura et. al.;M. Teramura et. al.;T. Sasaki;T.Sasaki;H.Oizumi;N.Yoneyama;M.Teramura;T.Nakanishi;N.Matsunaga;T. Sasaki;N. Yoneyama;F.L. Pratt;K. Oshima;N. Matsunaga;T. Sasaki et. al.;N. Yoneyama et. al.;F. L. Pratt et. al.;K. Oshima et. al.;N. Matsunaga et. al.;H.Tou;T.Sasaki;F.L.Pratt;K.Oshima;N.Yoneyama;T.Rachi;佐々木孝彦;T. Sasaki;佐々木孝彦;米山直樹
通讯作者：
米山直樹

進化する有機半導体(第2章1節有機半導体の金属絶縁体転移)

不断发展的有机半导体（第2章第1节有机半导体的金属-绝缘体转变）

DOI：
发表时间：
2006
期刊：
影响因子：
0
作者：
T. Sasaki;佐々木孝彦;T. Sasaki;鈴木篤;米山直樹;A. Suzuki;N. Yoneyama;T. Sasaki;N. Yoneyama;N. Yoneyama;T. Sasaki;T. Sasaki;佐々木孝彦;佐々木孝彦 (共著)
通讯作者：
佐々木孝彦 (共著)

Is the two dimensional oragnic conductor τ-(EDO-S, S-DMEDT-TTF)_2(AuCl_2)_<1+Y> Clean or Dirty?

二维有机导体 τ-(EDO-S, S-DMEDT-TTF)_2(AuCl_2)_<1+Y> 是干净的还是脏的？

DOI：
发表时间：
2006
期刊：
J. Low Temp. Phys. 142
影响因子：
0
作者：
A. Kanda;et. al.;A. Kanda;神田晶申;R. Furugen;A. Kanda;神田晶申;古堅亮;R. Furugen;古堅亮;R. Furugen;古堅亮;R. Furugen;A. Kanda;A. Kanda;神田晶申;A. Kanda;R. Furugen;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;B. J. Baelus;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;B. J. Baelus;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A. Kanda;A Kanda;T. Sasaki;T. Sasaki et. al.;T. Sasaki;M. Teramura;L. Yin;M. Urano;T. Sasaki;N. Yoneyama;佐々木孝彦;M. Teramura et. al.;L. Yin et. al.;M. Urano et. al.;T. Sasaki et. al.;N. Yoneyama et. al.;T. Sasaki;T. Sasaki;H. Oizumi;N. Yoneyama;T. Nakanishi;N. Matsunaga;M. Teramura;M. Teramura;T. Sasaki et. al.;H. Oizumi et. al.;N. Yoneyama et. al.;T. Nakanishi et. al.;N. Matsunaga et. al.;M. Teramura et. al.;M. Teramura et. al.;T. Sasaki;T.Sasaki;H.Oizumi;N.Yoneyama;M.Teramura;T.Nakanishi
通讯作者：
T.Nakanishi

X-ray Irradiation-Induced Carrier Doping Effects in Organic Dimer-Mott Insulators