東南アジアにおける国家形成の論理

东南亚国家形成的逻辑

• 批准号: 05207110
• 负责人: 玉田 芳史
• 金额: $ 1.6万
• 依托单位: Kyoto University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
• 财政年份: 1993
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 1993 至 无数据
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-05207110/
• 关键词: 東南アジア; 近代国家形成; タイ; チャクリー改革

タイのチャクリー改革とはいったい何であったのか。この改革には外文明(西洋)と内世界(タイ)の論理がそれぞれどのように働いていたのか。これらの点を解明するのが本研究の目的である。今年度は研究組織の各メンバーが玉田は王権の変容、赤木は国家形成と文化、村嶋は政治思潮の変化、橋本は地方行政改革と、それぞれの役割分担に応じて個別の研究に着手した。それと並んで4回の研究会を開催した。研究会では、メンバーの活発な意見交換に加えて、タイ人歴史研究者を招いてタイ語で話題を提供してもらった。一般には、この改革は、日本の明治維新と同様に、西洋の衝撃あるいは植民地化の脅威に直面し、独立を維持するための近代化であったと理解されている。ところが今年度の研究から、改革を主導したラーマ5世にあっては西洋の脅威に対する危機感が稀薄であり、独立維持を直接の目的とした政策が少ないことが明らかになってきた。王は西洋列強よりもむしろ国内の貴族に大きな脅威を見いだしていたように思われる。つまり、主たる敵は国外ではなく、国内にあったということである。このため、改革はもっぱら貴族から権力を剥奪し、王家に権力を集中することを意図したものとなっていた。来年度以降は、西洋の脅威に対する危機感がなぜ稀薄であったのか、国王がなぜ王家への権力集中に躍起になったのか、支配者階級以外の知識人が改革をどう捉えていたのか、などといった点を中心として研究を進める予定にしている。また、研究会では個別研究の進捗に応じて研究組織メンバーによる発表を増やす他、タイ以外のアジア諸国(例えば韓国・朝鮮)との比較を考慮したい。

泰国的却克里改革到底是什么？外部文明（西方）和内部世界（泰国）的逻辑在这场改革中是如何运作的？本研究的目的就是为了澄清这些观点。今年，研究组织的每位成员根据各自的角色开展了个人研究：玉田研究王权变迁，赤城研究国家形成和文化，村岛研究政治思想变迁，桥本研究地方行政改革。与此同时，还举办了四场学习会。学习小组中，除了成员们热烈交流之外，还邀请了一位泰国历史研究者用泰语进行了讨论。一般来说，这一改革与日本的明治维新一样，被理解为在面对西方冲击或殖民威胁时维持独立的现代化努力。然而，今年的研究显示，领导改革的拉玛五世国王对西方的威胁缺乏危机感，也很少有直接旨在维持独立的政策。国王似乎看到国内贵族的威胁比西方列强的威胁更大。换句话说，主要的敌人不是外国，而是国内。因此，改革的目的只是为了剥夺贵族的权力并将其集中到王室手中。从明年开始，我们将讨论为什么对西方的威胁没有什么危机感，为什么国王如此渴望将权力集中在王室，以及统治阶级之外的知识分子如何看待我们计划的改革。围绕这几点进行研究。此外，研究小组希望根据个人研究的进展增加研究组织成员的发言，并考虑与泰国以外的亚洲国家（例如韩国）进行比较。

项目成果

玉田芳史: "固くて柔らかな支配" 『講座現代の地域研究3巻地域研究のフロンティア』. 弘文堂. 247-268 (1993)

Yoshifumi Tamada：“硬与软控制”当代区域研究讲座第3卷Kobundo 247-268（1993）。

村嶋英治: "タイ華僑の政治活動" 原不二夫編『東南アジア華僑と中国』アジア経済研究所. 264-364 (1993)

Eiji Murashima：“泰国华侨的政治活动”Fujio Hara（主编）《东南亚华人与中国》，发展中经济研究所，264-364（1993）。

赤木 攻: "1940年代:「東南アジア」誕生の兆し" 大阪外国語大学アジア学論叢. 3. 71-84 (1994)

赤城修：“20世纪40年代：‘东南亚’诞生的迹象”大阪外国语大学亚洲研究系列3. 71-84 (1994)。

橋本卓: "タイの地方行財政制度" 地方自治協会『アジア諸国の地方制度(II)』. 63-127 (1993)

Taku Hashimoto：《泰国的地方行政和财政制度》地方政府协会《亚洲国家的地方制度（二）》63-127（1993）。