古代ギリシアのエートスとCorpus Hippocraticum

古希腊精神和希波克拉底语料库

基本信息

批准号：
04610021
负责人：
免取慎一郎
金额：
$ 0.58万
依托单位：
University of Yamanashi
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
财政年份：
1992
资助国家：
日本
起止时间：
1992 至无数据
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究の一つの出発点は、『ヒポクラテス集成』と、紀元前5世紀の歴史家トゥキュディデスの古典文献学的な方法による考察を通して浮び上がってきた、ミアスマの観念をめぐる考察である。一般に「汚染」を意味するこのギリシア語の用いられるコンテクストは、たんに医学あるいは自然的・物質的領域に限定されてはいない。それは宗教的・法的さらには道徳的な意味での罪悪と、その結果として生する災厄にも重なっている。それは汚染からの「浄め」を意味するギリシア語カタルシスの多義性に通じているのである。ここには癒し、赦し、救いに関わる、ギリシア社会のエートスの問題が存在している。それ故一つには、本研究の考察の範囲は、古代ギリシア・ローマ世界全体に及ぶことになり、古代末期のキリスト教の成立までが視野に入ってくる。直接の研究対象も、医学・歴史・哲学文献の外まで広がった。第二に、文献学を越えて、宗教学ないし文化人類学的な視点を、方法論的にも取り入れることが必要になった。自己限定を自らに課してきたこれまでの私の研究姿勢は、そのため大きな変更が迫られることになる。このような事情から本年度の研究発表物は、数のうえでは、やや乏しい結果に終った。しかし悲劇詩人、弁論家、あるいは千福音書をめぐっての考察の手がかりを、本年度は様々な研究会で口頭発表することができた。とりわけ長い間懸案であったエピダウロス碑文について、ある程度まとめを付ける見通しができたことは、大きな収獲であった。私は現代倫理学のトピックであるバイオエシックスに対して、あえて禁欲的な態度を保ってきた。しかしこれからは時流に関わりなく、自分の思いを表現しようという意欲がわいてきたのも、本研究にとりかかったことの成果であると考えている。

这项研究的出发点之一是考虑瘴气的概念，它是通过“希波克拉底文集”和公元前 5 世纪历史学家修昔底德的经典语言学方法出现的。这个希腊词通常意思是“污染”，其使用上下文不仅限于医学或自然/物质领域。它与宗教、法律、甚至道德意义上的罪恶以及由此发生的灾难重叠。这与希腊语“catharsis”的歧义有关，“catharsis”的意思是“净化”污染。这就是希腊社会精神的问题，涉及治愈、宽恕和救赎。一方面，这项研究的范围将扩展到整个古希腊和罗马世界，并将包括古代末期基督教的建立。他的直接研究兴趣也扩展到医学、历史和哲学文献之外。其次，有必要超越语言学，纳入宗教研究或文化人类学的方法论视角。因此，我的研究方法一直是自我限制的，因此需要进行重大改变。由于这些情况，今年的研究出版物数量有些少。然而，今年我能够在各个研究小组中进行口头演讲，这些演讲为我对悲剧诗人、演说家和千本福音书的想法提供了线索。尤其是，能够在某种程度上完成长期悬而未决的埃皮达鲁斯铭文，是一项伟大的成就。我对生命伦理学这一现代伦理学话题有意识地保持着禁欲主义的态度。然而，我相信开始这项研究让我渴望表达我的想法，无论当前的趋势如何。