宗教的嗜癖に関する基礎研究

宗教成瘾的基础研究

• 批准号: 13871003
• 负责人: 岩井 洋
• 金额: $ 0.58万
• 依托单位: Kansai University of International Studies
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Exploratory Research
• 财政年份: 2001
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2001 至 2002
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-13871003/
• 关键词: カルト; 嗜癖; マインド・コントロール; 合理的選択; 入信; 信仰維持; 宗教組織; 宗教集団

本研究の目的は、いわゆる「カルト」への入信と、集団内において信仰が維持されるメカニズムを、「嗜癖」(addiction)という概念を導入することで明らかにしようとするものである。なお、本研究は、特定教団を対象とした実証的研究というよりかは、「カルト」研究に新しい視点を導入するための、文献資料による基礎的枠組みの構築をめざすものである。本年度は、平成13年度における研究、すなわち、(1)「嗜癖」概念の検討、(2)「カルト」への入信と信仰維持における個人レベルでの「嗜癖」の解明、を基盤とし、個人の宗教的「嗜癖」を促進する組織的な仕組みの解明を中心に研究を行なった。従来、「カルト」における入信と信仰の維持を論じる際、「受動的な心理的操作」(マインド・コントロール)か「能動的選択」(合理的選択)か、という二分法的な視点が用いられてきた。本研究では、マインド・コントロール理論と合理的選択理論という、対立する二つの立場を架橋するために、「嗜癖」概念と組織論的な視点を導入した。その結果、入信に際しては、ある程度の主体的な選択行動がみられるが、入信後は、容易に脱会できないような組織的な仕組み、すなわち宗教的「嗜癖」を促進するような仕組みが作り上げられ、さらにこの仕組みは、教義・儀礼や日常の宗教実践によっても補強されていることが明らかになった。したがって、本研究では、マインド・コントロールか合理的選択かという、二者択一の選択ではなく、両者を統合したモデルに向けての基盤を構築したといえる。

这项研究的目的是通过介绍“成瘾”的概念来阐明在群体中维持信仰的机制。这项研究旨在建立基于文献的基本框架，以将新的观点引入“邪教”研究，而不是重点关注特定邪教的实证研究。今年，研究重点是阐明基于2001年的研究促进个人宗教“成瘾”的组织机制，即（1）对“成瘾”的概念进行检查，以及（2）在加入“邪教”和维持信仰的个人层面上阐明“成瘾”的概念。传统上，在讨论对“邪教”的采用和保持信仰时，已经使用了二分法的观点：“被动心理操纵”（心理控制）或“主动选择”（理性选择）。在这项研究中，我们介绍了“成瘾性”和组织理论的概念，以弥合两个相互矛盾的立场：思维控制理论和理性选择理论。结果，很明显，加入服务时可以看到一些积极的选择，但是加入服务后，已经创建了一个不容易离开服务的组织系统，即促进宗教“成瘾”的系统，并且该系统也被教义和宗教和日常习惯加强。因此，在这项研究中，可以说，基金会是为一个模型建立的，该模型将两者和理性选择之间的二进制选择集成而不是二元选择。

项目成果

岩井 洋: "宗教の遠心力と求心力に関する試論(印刷中)"宗教と社会(「宗教と社会」学会). 第9号. (2003)

岩井浩：《论宗教的离心力和向心力》（出版中）《宗教与社会》（宗教与社会学会）第9期（2003年）。