16世紀環太平洋地域における防御施設の発達と国家

16世纪环太平洋地区国防设施和国家的发展

基本信息

批准号：
12710220
负责人：
千田嘉博
金额：
$ 1.47万
依托单位：
National Museum of Japanese History
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
财政年份：
2000
资助国家：
日本
起止时间：
2000 至 2001
项目状态：
已结题

项目摘要

研究の総括戦国期の拠点城郭を中心にした踏査を行い、基本的な城郭構造を読みとるとともに城郭と城下との連関について概念整理を行った。さらに日本との比較研究のため中国の都城・城郭遺跡の踏査を実施した。昨年度までの研究成果と合わせ総括すると、日本における16世紀後半段階の城郭・城下の形成を一体的な城下町の形成として把握した場合、従来指摘されてきたような織豊系城郭が近世城郭になった、と城郭部を指標として捉えるだけでは不充分なことを明らかにすることができた。この問題は中世から近世への転換を城郭・城下遺跡からどのように評価するか、という課題に直結する。そこで都市壁を早い段階から備え、都市民の存在を前提とした中国の城郭のあり方と比較すると、日本の近世城下町成立に2つの段階を設定できる。第1の段階は、城郭部の大名の居所を中心とした求心構造が成立した段階。第2段階はそうした城郭部で成立した求心構造が、城下部まで貫徹した段階である。この差が、織豊系城郭と近世城郭の差異に他ならない。このことは別言すれば近世的身分刑の成立と照応したものであり、近世的身分制の成立が城下の都市住民が参加して防御した総構えの消失を招くという双方向的な構造変化を達成させたと結論できる。これこそが都市囲郭をもたない時本型近世城下町成立のプロセスであった。

研究概要我们以战国时代的据点城堡为中心进行了调查，了解了城堡的基本结构，并概念化了城堡与城堡场地之间的关系。此外，我们还对中国的都城和城堡遗址进行了调查，以便与日本进行比较研究。总结截至去年的研究成果，如果将16世纪后半叶日本城堡和城下町的形成理解为综合性城下町的形成，我们可以看到，织丰风格的城堡，过去曾指出，成为近代早期的城堡，但我们能够澄清，仅以城堡面积作为指标是不够的。这个问题直接关系到如何从城堡和城堡遗址的角度来评价从中世纪到近代早期的过渡。与中国的城堡建造方式相比，中国早期就有城墙，以城市居民的存在为前提，日本早期近代城下町的建立可以分为两个阶段。第一阶段是建立以城下大名宅邸为中心的向心结构的阶段。第二阶段是城墙上建立的向心结构渗透到城下部分。这个区别就是折丰风格的城堡和近代早期城堡的区别。也就是说，这对应着近代早期社会地位制度的建立，而近代早期社会地位制度的建立导致了城下町的城市居民所参与的整体防御的消失，从而导致了可以得出结论，这已经实现了。这就是建立时元式早期近代无城墙城下町的过程。