J. R. R. トールキンの中世英語英文学研究と「ファンタジー」創作を巡って

J·R·R·托尔金中世纪英国文学及其“奇幻”创作研究

基本信息

批准号：
19K13124
负责人：
岡本広毅
金额：
$ 1.33万
依托单位：
Ritsumeikan University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
财政年份：
2019
资助国家：
日本
起止时间：
2019-04-01 至 2024-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

昨年度に引き続き、J.R.R.トールキンの中世英語英文学研究とファンタジー創作の関連性について研究を進めた。特にトールキンが研究対象とした『ガウェイン卿と緑の騎士』(以後SGGK)の受容過程について、トマス・マロリー作『アーサー王の死』に関連する新たな受容のあり方を考察した。19世紀に日の目をみたSGGKが『アーサー王の死』を基調とする翻案作品の中に組み込まれた過程に着目することで、アーサー王年代記の流れに沿って独自の展開や改変が加えられていった。本論は "Sir Gawain and the Green Knight in Malory’s Template: “Finding Time for Romance” in Modern Arthuriana"(POETICA: An International Journal of Linguistic-Literary Studies)として出版した。本作のこうした受容の経路はこれまであまり注目されておらず、日本における翻訳や翻案での展開を考える上でも有用な知見となりうる。SGGKに関連し、緑の騎士を巡るモンスター像や風景の受容と継承についても中世主義に紐づけながら検討した。前者は「中世ブリテン建国史と巨人族討伐―『ブルート』年代記とロマンスにおける歴史的記憶―」（『「巨人」の場(トポス) ―古代オリエント・ユダヤ・イスラーム・ヨーロッパ文化圏における巨人表象の変遷』勝又悦子編（同志社大学一神教学際研究センター）、後者は「〈ガウェイン・カントリー〉の継承と発展―『忘れられた巨人』への着想源―」（『立命館文學』）として出版された。また、国立国会図書館デジタル資料調査や映画『グリーンナイト』に付随したトークイベント、研究者（トールキン研究者の伊藤尽氏や古英語研究者の福田一貴氏）との議論を通じて、日本のファンタジー文化を支える中世研究や中世主義についても理解を深めることができた。

从去年开始，J.R.R.托尔金对中世纪英语文学研究与幻想创作之间的关系的研究。尤其是，我们讨论了托尔金研究的Gawain爵士和Green Knight（以下称为SGGK）的接受过程，并讨论了与Thomas Mallory死亡有关的新接受方式。通过关注SGGK在19世纪看到的日光，并根据亚瑟王的死亡纳入了改编中，独特的发展和修改是根据国王亚瑟（King Arthur）的《纪事报》的流程进行的。本文在马洛里的模板中发表了“戈文爵士和绿色骑士爵士：《现代亚瑟尼亚纳》中的“寻找浪漫的时间”（Poetica：国际语言文学研究杂志）。直到现在，这项工作的这项接受途径还没有引起太多关注，并且在考虑日本翻译和适应方面的发展可能很有用。关于SGGK，我们还研究了绿色骑士周围的怪物雕像和景观的接受和继承，将其与中世纪主义联系起来。前者被出版为“中世纪建立的历史和巨人的失败 - 野蛮的编年史和历史记忆”（“巨人（topos）的位置（巨人） - 巨人在古代东方，犹太，犹太，伊斯兰和欧洲文化领域的代表性变化”出版作为“加温国家的继承和发展 - 被遗忘的巨人的灵感”（Ritsumeikan Bungaku）。支持日本幻想文化。