1820年代以降のウィーン体制における勢力均衡の機能

1820年代以来维也纳体系均势的作用

基本信息

批准号：
20J00109
负责人：
矢口啓朗
金额：
$ 2.58万
依托单位：
Kanto Gakuin University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2020
资助国家：
日本
起止时间：
2020-04-24 至 2023-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

本年度（2021年度）においては、前年度に引き続き、世界的な新型コロナウィルス蔓延のため、予定していたロシア連邦やイギリスなどにおける史料調査が不可能となったことから、日本国内にとどまって、学振採用前に入手したロシアの公文書館所蔵の未刊行史料や刊行史料を活用した論文の執筆と『ロシア・東欧研究』への投稿作業を中心に研究活動を行った。これに加えて、前年度に読んだ2冊の書籍に関する書評も執筆し、それぞれ『西洋史研究』と『東北アジア研究』に投稿した。まず論文に関しては、1833年にロシアとオスマン帝国の間で締結されたウンキャル・スケレッシ条約を巡るヨーロッパ国際関係について、国際関係論におけるコミットメント問題を分析枠組みに使用した上で、ロシア側の未刊行史料・刊行史料に加えて、英仏の刊行史料を用いて論じた。とりわけ従来のロシア外交史研究においては、ウンキャル・スケレッシ条約と1841年に締結された海峡協定を比較して、前者が露土二国間同盟を通じてボスポラス・ダーダネルス両海峡の外国軍艦の戦時における通航禁止を成し遂げたのに対して、後者が平時のみの軍艦通航禁止であった点を問題視し、ロシアの国益が損なわれたと論じられてきた。これに対して本研究は、ロシアがウンキャル・スケレッシ条約のパートナーであるオスマン帝国をどの程度信用していたのか、そしてウンキャル・スケレッシ条約の実効性についてどの程度確信していたのかに注目した。外務省が残した未刊行史料に加えて、ロシア陸軍の軍人の日記などを分析した結果、ロシアはパートナーであるオスマン帝国の実力をほとんど評価しておらず、むしろ想定外であったイギリスの条約に対する猛反発の結果として、ロシアの安全が脅かされていると認識していたことを発見した。その上でロシアは、より実効性の高い両海峡軍艦通航禁止規則を求めて、5大国の同意による海峡協定を選択したと論じた。

今年（2021财年），与前一年一样，由于新型冠状病毒在全球蔓延，在俄罗斯联邦、英国等国家进行史料研究已变得不可能，因此我们将继续进行他的研究活动主要是利用他在被 JSPS 选中之前获得的俄罗斯档案中未出版和已出版的历史材料撰写论文，并将作品提交给“俄罗斯和东欧研究”。另外，我还给去年读过的两本书写了书评，分别投给了《西方历史研究》和《东北亚研究》。首先，关于本论文，我将使用国际关系理论中的承诺问题作为围绕1833年俄罗斯与奥斯曼帝国签订的《恩克贾尔·斯克勒西条约》的欧洲国际关系的分析框架，并使用未出版的历史资料来分析这一问题。俄罗斯方面。・除了已出版的历史资料外，还利用英国和法国出版的历史资料进行了讨论。特别是，俄罗斯外交史的常规研究将《恩克亚尔-谢雷西条约》与1841年签订的《海峡协定》进行了比较，发现前者在战时通过俄土双边联盟禁止外国军舰通过博斯普鲁斯海峡和达达尼尔海峡。后者仅在和平时期禁止军舰通过被认为是有问题的，并有人认为俄罗斯的国家利益受到损害。相比之下，本研究的重点是俄罗斯对《恩克贾尔-斯凯雷西条约》的伙伴奥斯曼帝国的信任程度，以及俄罗斯对《恩克贾尔-斯凯雷西条约》有效性的相信程度。通过分析外交部留下的未公开历史资料以及俄罗斯军事人员的日记，发现俄罗斯对其伙伴奥斯曼帝国的实力缺乏欣赏，而英国的条约则出人意料。发现俄罗斯的安全因强烈反对而受到威胁俄罗斯随后辩称，它是在五个大国同意的基础上选择了海峡协议，寻求更有效的禁止军舰通过该海峡的规则。