平安時代後期における邪鬼の彫刻史上の位置付け-宋代の影響と和様の問題を視野に-

邪魔在平安时代后期雕塑史上的地位——考虑宋代的影响和日本风格的问题——

• 批准号: 20K21924
• 负责人: 山田 美季
• 金额: $ 1.33万
• 依托单位: Tokyo National University of Fine Arts and Music
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
• 财政年份: 2020
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2020-09-11 至 2021-03-31
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-20K21924/
• 关键词: 邪鬼; 日本彫刻史; 平安時代; 仏像

日本彫刻史では四天王像をはじめとする神将像の足元の鬼形を邪鬼と呼ぶ。邪鬼に特化した研究は少なく、造形変遷や制作背景など基本的な課題に多くの考察の余地がある。なかでも本研究では、とくに未着手の課題を残す平安時代後期に焦点を当てた。おもな計画と成果は以下の2つである。まず一つ目は、木地の表面に鑿目を残す邪鬼の検討である。日本の木彫像には、鎬を立てて縞状に鑿目を残す「鉈彫り」と呼ばれる仕上げの方法があり、邪鬼がその発生と関わるという見方がある。そこで、これまで個別に指摘される傾向にあった鑿目を残す邪鬼を相対的に捉えるため、平安時代前期から平安時代後期における作例を集成して図版を集め、いくつか条件を定めてリスト化し、その中から鑿目を残す邪鬼を抽出した。制作年代が明らかな基準作例を中心に、それらに準じる重要作例を対象とした。このうち７世紀の当初像を平安時代に模古したと考える當麻寺四天王像持国天、増長天、広目天の邪鬼について、鑿目の観察を中心に熟覧調査と撮影を行なった。二つ目に、史料面からのアプローチを行なった。すなわち12世紀に南都七大寺の巡礼を記録した『七大寺日記』と『七大寺巡礼私記』に登場する邪鬼の記述を抜粋して精査した。結果として同時代の作例ではなく、奈良時代の造形に対する強い興味が明らかとなり、次の時代へと通じる古典への評価が具体的に確認された。今後の課題は、引き続きリストを充実させて完成させ、それを元にまずは平安時代後期の邪鬼の造形の傾向や特徴を明らかにする。そのうえで通史的な観点から鑿目を残す邪鬼を捉えて比較検討を行い、鉈彫りとの関わりを考察したい。あわせて造形を決定づける背景について国内外からの影響を視野に検討を進めていきたい。

在日本雕塑史上，包括四大天王雕像在内的诸神武将雕像脚下的恶魔被称为“鬼”。针对恶魔的研究很少，对于形态变化、制作背景等基础问题的考虑空间很大。特别是，这项研究集中在平安时代后期，留下了许多未解决的问题。主要计划及成果如下。首先要做的是考虑在裸木表面留下凿痕的邪灵。日本的木雕有一种被称为“凿凿”的加工方法，即竖起凿子，留下条纹凿纹，有观点认为这一过程涉及邪灵。因此，为了相对地理解那些倾向于单独指出的留下凿痕的恶魔，我们整理了从平安时代早期到平安时代后期的例子，收集了插图，并在一定条件下将它们变成了列表。并从其中提取了留下凿眼的邪魔。我们以生产日期明确的标准示例为中心，重点关注与这些示例类似的重要示例。其中，我们对太摩寺的四魔像、地狱天、藏长天、小木天进行了彻底的检查和拍摄，这些雕像被认为是平安时代7世纪原始雕像的复制品，重点是观察凿眼。其次，我们从史料的角度出发。也就是说，我们摘录了记录12世纪南砺七大寺参拜的《七大寺日记》和《七大寺朝圣笔记》中出现的邪灵描述并进行了审查。 。其结果是，人们对奈良时代的形式而不是同时代的例子产生了浓厚的兴趣，并且对通往下一个时代的经典的欣赏也得到了具体的确认。我未来的任务将是继续扩大和完善这份清单，并在此基础上首先明确平安时代后期恶魔形态的趋势和特征。之后，我想从历史的角度来比较和审视那些留下凿痕的邪灵，并审视它们与斧刻的关系。同时，我们也将考虑日本国内外的影响，对决定其形式的背景进行研究。