記憶の変容と柔軟性の適応的発達とその障害の背景を脳に探る：自閉症児と健常児の比較

探索大脑记忆转化和灵活性的适应性发展及其紊乱背景：自闭症儿童与正常儿童的比较

基本信息

批准号：
21K03138
负责人：
橋本照男
金额：
$ 2.66万
依托单位：
Tohoku University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份：
2021
资助国家：
日本
起止时间：
2021-04-01 至 2024-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究の目的は健常児と自閉スペクトラム症（自閉症）児における記憶の柔軟性、頑強性を検出し、それらに対応する脳内メカニズムを明らかにすることである。自閉症の限定的・反復的行動を記憶特性と結びつけて検討した研究はなく、変容しにくい頑強な記憶という自閉症児のポジティブな側面を明らかにする点に独自性がある。一方で、変容しやすい記憶を形成する方略に移行することで、学習時とは別文脈でも記憶を利用して柔軟な思考を実現する健常児の記憶メカニズムを明らかにすることも目的としている。前年度に引き続き、自閉症児と健常児を参加者として募集し、絵と名前の記憶検査、知能検査、MRI撮像を行い、加えて自閉症児には自閉症観察診断検査を行った。自閉症児４７名、健常児６５名のデータを取得した。自閉症児の学習時と想起時それぞれの再認記憶成績は健常児と同程度であったが、健常児よりも学習時と想起時の再認成績の一致が少なかった。学習時に正しく再認できなかった名前は、想起時にも同様に再認できない傾向があった。これらの結果から、自閉症児における記憶の安定性、頑強性が示唆された。それらのデータを解析し、次年度の成果発表に向けて準備を行っている。健常児の日常的な記憶機能に関わる脳内ネットワークの動的特性を明らかにした研究を発表した。また、子どもの発達と脳についての一般向け書籍において、学習と脳発達についての章と、学習障害と脳発達についての章を執筆した。

本研究的目的是检测正常儿童和自闭症谱系障碍（自闭症）儿童的记忆灵活性和鲁棒性，并阐明相应的大脑机制。目前还没有研究将自闭症的有限和重复行为与记忆特征联系起来，这项研究的独特之处在于它揭示了自闭症儿童的积极方面，例如难以改变的强大记忆。另一方面，通过转向形成易于改变的记忆的策略，我们还旨在阐明健康儿童的记忆机制，即使在学习过程以外的环境中，他们也可以利用记忆实现灵活的思维。延续去年，我们招募了自闭症儿童和正常儿童作为参与者，进行了图片和名字记忆测试、智力测试和MRI成像。此外，我们还对自闭症儿童进行了自闭症观察诊断测试。数据来自 47 名自闭症儿童和 65 名健康儿童。自闭症儿童在学习和回忆过程中的认知记忆表现与正常儿童相当，但在学习和回忆过程中的认知表现之间的一致性低于正常儿童。在学习过程中无法正确识别的名字在回忆过程中往往也同样难以识别。这些结果表明自闭症儿童的记忆力稳定且强大。我们正在分析数据并准备明年公布结果。我们发表了一项研究，揭示了健康儿童日常记忆功能中涉及的大脑网络的动态特征。他还在一本面向公众的关于儿童发展和大脑的书中撰写了关于学习和大脑发育的章节以及关于学习障碍和大脑发育的章节。