ヘレニズム・ローマ時代のギリシア都市における青年市民層の研究

对希腊化和罗马时期希腊城市年轻公民的研究

基本信息

批准号：
21K00939
负责人：
波部雄一郎
金额：
$ 1.83万
依托单位：
Osaka University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份：
2021
资助国家：
日本
起止时间：
2021-04-01 至 2024-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

ヘレニズム時代のギリシア都市における青年市民層について、今年度はマケドニア王国、ペルガモン王国という個別の事例を中心に研究を行った。まず、マケドニアについては、ベロイアの「ギュムナシアルコスの法」碑文を分析した。同碑文にはギュムナシオン利用者としてNEOI,NEANISKOIという青年を示す集団が頻出するが、従来、両者は同義で、20歳から30歳の若者層と解釈されてきた。本研究ではギュムナシオンでの訓練内容を検討し、同碑文におけるNEOIは20歳以下も含む全体的な若者を指し、NEANISKOIについては20～30歳のギュムナシオンを中心としたグループを指すという解釈を提示した。さらにNEANISKOIの訓練内容について、おもに軍事訓練が行われていた点に着目し、彼らがアンティゴノス朝軍隊の主体となりえた可能性を検討した。これについては同じマケドニアの都市アンフィポリスから出土した、ギュムナシオンやその利用者にかんするギリシア語碑文を現在分析しており、ギュムナシオンを通してマケドニアの都市の青年市民がアンティゴノス王朝の行政・軍制においてどのような役割を果たしたのかを解明するための作業を行っている。ペルガモン王国については、エウメネス2世がプリュギア地方のトリアイオンの住民に送った3通の書簡を記録した碑文を考察した。書簡の中で共同体に都市（polis）の地位を承認するよう求めた同地の住民に対し、エウメネスはギュムナシオンの存在と若者（NEOI）に塗油のための油が十分供給できる財政基盤を条件としている。これに関連し、ペルガモン王国内のギュムナシオンに関連する碑文史料を考察し、ペルガモン王国がギュムナシオンを重視していたことを明らかにした。また、ギュムナシオンやギリシア都市機構の東方への伝播について、ヘレニズム・ローマ時代のユダヤの状況を事例として考察した。

今年的研究重点是希腊化时期希腊城市的年轻公民，重点关注马其顿王国和佩加蒙王国的个案。首先，关于马其顿，我分析了贝罗人的“Gymnasialchus法则”铭文。在同一铭文中，称为 NEOI 和 NEANISKOI 的年轻人群体经常作为体育馆的使用者出现，但传统上，这两个术语被解释为同义词，由 20 岁至 30 岁之间的年轻人组成。在本研究中，我们考察了体操馆的训练内容，并提出了这样的解释：同一铭文中的NEOI是指所有年轻人，包括20岁以下的青少年，而NEANISKOI是指以20岁以下的体操运动员为中心的群体。 20岁和30岁..此外，我们还关注了NEANISKOI的训练主要是军事训练的事实，并考察了他们可能构成安提柯军队主力的可能性。对此，我们目前正在分析从马其顿城市安菲波利斯出土的关于体育馆及其使用者的希腊铭文，以及马其顿城市的年轻公民通过体育馆在安提柯王朝的行政和军事系统中发挥的作用。看看情况是否如此。关于佩加蒙王国，我们考虑了铭文，记录了欧迈尼斯二世写给弗里吉亚地区特里亚翁居民的三封信。尤迈尼斯在一封信中要求将该社区承认为城市（polis），条件是要有一个体育馆和足够的财政基础，为年轻人的涂油提供石油（NEOI）。对此，他查阅了佩加蒙王国有关古姆那松的铭文，并明确了佩加蒙王国对古姆那松的重视。此外，关于体育馆和希腊城市组织向东方的传播，还以希腊化和罗马时期犹太地区的情况为例。