大谷探検隊将来品を中心とした西域美術の再評価に関する研究

以大谷远征未来作品为中心的西域艺术再评价研究

基本信息

批准号：
21K00186
负责人：
勝木言一郎
金额：
$ 2.66万
依托单位：
Tokyo National Museum
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份：
2021
资助国家：
日本
起止时间：
2021-04-01 至 2024-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

第一に、2022年度、東京国立博物館に寄贈された菩薩立像について、調査研究を行った。まず菩薩立像の来歴を調査し、第三次大谷探検隊が敦煌を訪れた際にそれを収集し、その後、大谷光瑞の別荘であった二楽荘で保管されていたことが明らかとなった。また菩薩立像に対する美術史的な調査を行ったところ、その材質が塑造彩色であること、当時、大谷探検隊の輸送方法を考慮すれば、菩薩立像はかなり損傷を受けたと推察されるが、製作当初がよく残っていると判断されたこと、そして菩薩立像の様式が敦煌地域の菩薩像と合致することが明らかとなった。さらに菩薩立像に対し、CTスキャン撮影を行ったところ、菩薩立像の内部にいくつかの心材が組み合わされ、それに土が重ねられるなどの構造が明らかになった。第二に、ドイツ・トルファン探検隊がクチャのキジル石窟（現在の新疆ウイグル自治区）で採取した壁画20面について、調査研究を行った。ドイツ・トルファン探検隊は採取した壁画の裏面を石膏で固める方法で壁画を保存し、そして採取した時期や場所を記録していた。それらの壁画には、当時の石膏が今日まで残っており、いずれもドイツ・トルファン探検隊の記録が確認できたことから、いつ、どの洞窟から壁画を採取したのかを調査した。第三に、ホータンの寺院遺跡から出土した壁画断片11面、ストッコ断片などについて、調査研究を行った。とくに壁画については主題が不明なものが多かったため、その特定を進めた。

首先，我们对2022年捐赠给东京国立博物馆的菩萨像进行了研究。首先，我们调查了菩萨立像的历史，得知它是第三次大谷探险队访问敦煌时收集的，后来被保存在小谷大谷的别墅埃乐所。此外，对菩萨立像的艺术史调查显示，它是由塑料制成并涂漆的，考虑到当时大谷探险队使用的运输方式，推测菩萨立像受到了相当大的损坏。经鉴定，原状保存完好，菩萨立像造型与敦煌地区菩萨像风格一致。此外，对菩萨像进行CT扫描后发现，菩萨像的内部是由数块心材组合而成，上面还铺有泥土的结构。其次，我们对德国吐鲁番探险队在库车（今新疆维吾尔自治区）克孜尔石窟收藏的20幅壁画进行了研究。德国吐鲁番探险队将他们收集的壁画用石膏硬化保存下来，并记录了收集的时间和地点。这些壁画的原始石膏至今仍然存在，并且每一个案例都证实了德国吐鲁番探险队的记录，因此我们调查了这些壁画的拍摄时间和洞穴。三是对和田寺庙遗址出土的11件壁画残片和斯托克残片进行了研究。特别是许多壁画的主题不明，因此需要努力进行识别。