近世オスマン海軍の活動と人材－造船所長官と県総督に注目して

现代早期奥斯曼海军的活动和人力资源 - 以造船厂厂长和州长为中心

基本信息

批准号：
21J12304
负责人：
相磯尚子
金额：
$ 0.58万
依托单位：
Keio University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2021
资助国家：
日本
起止时间：
2021-04-28 至 2023-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究の目的は、近世オスマン帝国における海軍力の実態を明らかにしようとするものである。2022年度は、エーゲ海の県の総督たちの働きに着目して研究を進めた。『枢機勅令簿』をはじめとする行政文書を精読し、分析した。その結果、エーゲ海の海上・沿岸部の防衛や治安維持において、オスマン海軍の主力艦隊である帝国艦隊に加えて、エーゲ海の県総督たちの船団もまた重要な役割を果たしたことを確認した。そのうえで1595年から1610年ごろの行政文書史料から、彼らの活動の範囲や船団の編成、命令の伝達のあり方、誰から何を防衛したかについてを再構成し、可能な限り実態を明らかにした。この研究成果をもとに、6月には三田史学会大会で、7月にはオスマン帝国史研究会においてそれぞれ研究報告をした。二つの研究報告でそれぞれ得た知見を取り入れつつ、8月までにこれを研究論文としてまとめ、学術雑誌へ投稿し、査読の結果を待った。新型コロナウイルスによる渡航制限が緩和され、9月には2021年度より持ち越していたイスタンブル及びヴェネツィアへの海外調査を行うことができた。とりわけヴェネツィアでは、エーゲ海やコルフ島を拠点としていたヴェネツィアの出先機関によって本国へ書き送られた報告書について調査をした。また、在イスタンブルのヴェネツィア領事によって保存された、オスマン語を含む記録も調査することができた。10月からは、海外調査で得た史料の整理と精読を行いつつ、2021年度より持ち越していたオスマン海軍史研究動向論文の完成と投稿をめざした。研究動向論文を投稿する直前に、8月に提出した投稿論文の査読が返却され、修正する必要が生じたため、研究動向論文よりも優先してこの対応を行った。初めて所属校以外の学術雑誌へ投稿するということもあり、査読対応に予定以上の時間を要し、2022年度末現在も執筆中である。

这项研究的目的是阐明现代奥斯曼帝国早期的海军力量的实际状态。 2022年，我们进行了研究，重点是爱琴州州长的工作。仔细阅读和分析了包括红衣主教法令书在内的行政文件。结果，可以证实，除了帝国舰队，奥斯曼海军的主要舰队，爱琴海海军之外，爱琴海县长的车队还在捍卫和维持爱琴海和沿海地区的安全方面发挥了重要作用。然后，他重建了他们的活动范围，车队的形成，命令的传播方式，他们为之捍卫，他们为之捍卫的人，并尽可能地揭示了实际情况。基于这些研究结果，他们在6月的MITA历史学会会议和7月的奥斯曼帝国历史研究小组中提供了研究报告。纳入了两份研究报告中获得的知识，他们在8月之前将其汇编为研究论文，将其提交给学术期刊，并等待同行评审的结果。由于新的冠状病毒而引起的旅行限制已得到缓解，9月，我们能够在伊斯坦布尔和威尼斯进行海外调查，这些调查是从2021财年开始的。还可以检查伊斯坦布尔威尼斯领事保存的包含奥斯曼语言的记录。从十月开始，我们就已经组织并仔细阅读了通过海外研究获得的历史文档，并旨在完成和提交奥斯曼海军历史研究趋势论文，该论文已从2021财年开始进行。就在提交研究趋势论文之前，对8月份提交的论文的同行评审返回，因此需要修改这一回答，因此对研究的回答进行了优先研究，优先于研究趋势。由于这是我第一次服从学校以外的学术期刊，因此回应同行评审需要的时间比计划的要长，并且截至2022财政年度末仍在写作。