フランス実存主義とその他者：ジャン＝ポール・サルトルとユダヤ的なもの

法国存在主义和他者：让·保罗·萨特和犹太事物

基本信息

批准号：
22K00456
负责人：
澤田直之
金额：
$ 1.83万
依托单位：
Rikkyo University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份：
2022
资助国家：
日本
起止时间：
2022-04-01 至 2026-03-31
项目状态：
未结题

项目摘要

本研究は、20世紀フランスを代表する作家・思想家サルトルによるユダヤ人問題に関する著作やユダヤ人思想家との直接的な交流が、フランス実存思想がその現象学的土壌から離陸し、脱領域的な形で発展することに寄与した経緯を解明することを目的とする。初年度である2022年度は、本研究に必要な膨大な資料を丹念に読み込む作業を中心に行った。『ユダヤ人問題に関する考察』執筆の背景の調査、小説『自由への道』ほか文学作品におけるユダヤ人の表象の解析を行った。また、ユダヤ人知識人との交流によってサルトルが得た知見を評論やエッセイなどから拾い上げて検討するために、アンドレ・ゴルツ、クロード・ランズマンという、サルトルが主宰した雑誌『現代』にも参加したユダヤ人作家との関係を調査した。ランズマンに関しては、本人の回想録『パタゴニアの野兎』、ボーヴォワールの自伝での言及を追い、サルトルとの交流を概観した。ゴルツに関しては、『裏切り者』とサルトルの序文「ねずみと人間」の比較分析を行い、サルトルがゴルツの伝記を評しながら、そこに自分の伝記素も流し込んでいく手法を分析した。その結果、これがいわば二重の伝記であることが明らかになった。また、ゴルツのその後のエコロジーに関する文献についても読み解き、現象学と実存主義がゴルツの独自な人間主義的エコロジーに大きな影響を与えたことについても確認した。以上の成果の一部は、フランスのスリジー・ラ・サルでの国際シンポジウムにおいて発表するとともに、大学の紀要『立教大学　フランス文学」に「サルトルとユダヤ的なもの（1）アンドレ・ゴルツ」として発表した。

本研究探讨了 20 世纪法国著名作家和思想家萨特撰写有关犹太问题的方式以及他与犹太思想家的直接互动。本研究的目的是阐明促成犹太问题发展的环境。 2022年，即第一年，我们集中精力仔细阅读了这项研究所需的大量材料。我调查了《犹太人问题的反思》的创作背景，分析了小说《自由之路》等文学作品中犹太人的形象。另外，为了从评论和文章中拾取和检验萨特在与犹太知识分子交往中获得的知识，我们将考察参加萨特杂志《摩登时代》的犹太人安德烈·戈尔茨和克劳德·兰兹曼。与其他作家的关系。关于兰兹曼，我追踪了他在回忆录、《巴塔哥尼亚野兔》和波伏瓦自传中的提及，并概述了他与萨特的互动。关于戈尔茨，我对《叛徒》和萨特的序言《人鼠之间》进行了比较分析，分析了萨特在评论戈尔茨传记的同时，也将自己的传记元素融入其中。结果，很明显，这可以说是一部双重传记。我还阅读了戈尔茨后来的生态学文献，证实现象学和存在主义对戈尔茨独特的人文生态学产生了重大影响。上述部分成果将在法国斯利吉拉萨尔举行的国际研讨会上发表，同时也将作为《萨特与犹太事（1）安德烈·戈尔茨》发表在该校刊物《立教大学法国文学》上。做过。