環境汚染物質の胎児発育への影響：疫学と動物実験のコラボレーションによる新たな展開

环境污染物对胎儿发育的影响：流行病学与动物实验合作的新进展

基本信息

批准号：
11J04721
负责人：
岩井美幸
金额：
$ 2.2万
依托单位：
Tohoku University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2011
资助国家：
日本
起止时间：
2011-04-01 至 2015-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

環境汚染物質の胎児期および乳児期の曝露は出生児の体重あるいは発達に影響することが報告される。本課題では、その影響に関して子宮内発育遅延で関連が指摘されるInsulin-like growth factor 1 (IGF1)に着目し、環境汚染物質との関連を検討することを目的としている.東北コホート調査(Tohoku Study of Child Development, TSCD)の対象者のうち、曝露指標となる臍帯血中総水銀、ヒ素、カドミウム、セレン、スズおよび鉛ならびにポリ塩化ビフェニル(PCB)濃度データが揃い、かつ母体血の採取時期および出産時年齢等を考慮した約100検体を分析対象とした。IGF1およびInsulin-like growth factor binding protein (IGFBP1)の分析はELISA法により行った。出生時体重、IGF1および環境汚染物質との関連性は、ピアソンの積率相関係数および重回帰分析により解析し、得られた結果を検証するため、構造方程式モデリングによる解析も行った。統計解析はJMP ver.9およびSPSS Amos ver.22によった。その結果、母体血および臍帯血中IGF-1は出生児の身長および体重と正に相関した。臍帯血中IGF-1と臍帯血中総PCB、3、4、5、6および7塩素体との間に負の関連性がみられた。一方で各重金属濃度との関連性は観察されなかった。また、臍帯血中IGF-1を目的変数、臍帯血中PCB濃度および交絡要因を独立変数とした重回帰分析を実施したところ、臍帯血中IGF-1と臍帯血中総PCBの間にも負の関連がみられたことから、これらの結果をもとに構造方程式モデリング分析を行ったところ、PCB曝露の増加に伴い臍帯血中IGF-1が低下し、出生時体重に影響している可能性が示唆された。臍帯血中PCBレベルとIGF-1との関連についてのヒトでの報告はこれまでなく、この新規知見を国内学会等で発表した。

据报道，胎儿和婴儿期暴露于环境污染物会影响分娩的体重或发展。该主题侧重于胰岛素样生长因子1（IGF1），该因子与宫内生长迟缓有关，旨在检查与环境污染物的关联。在Tohoku的儿童发育研究（TSCD）的主题中，有关汞，苯甲酸，镉，硒，锡和铅的总数据数据，以及多氯化的双苯基（PCB）浓度，这些浓度是暴露指标，全部收集到了，并且经过了大约100个标本，并在收集血液的情况下分析了大约100个标本。通过ELISA方法进行了IGF1和胰岛素样生长因子结合蛋白（IGFBP1）的分析。通过Pearson的产品矩相关系数和多元回归分析分析了出生体重，IGF1和环境污染物之间的关联，还分析了结构方程模型，以验证获得的结果。使用JMP Ver.9和SPSS AMOS Ver.22进行统计分析。结果，母体和脐带血IGF-1与出生的身高和体重呈正相关。 IGF-1在脐带血中的IGF-1与脐带血的总PCB之间存在负相关，3、4、5、6和7氯。另一方面，没有观察到每个重金属的浓度的关联。此外，在脐带血中使用IGF-1作为目标变量，脐带血中的PCB浓度以及混杂因子作为自变量进行多元回归分析。脐带血中的IGF-1和脐带血中的总PCB之间也发现了负相关，并且基于这些结果，结构方程建模分析表明，脐带血液中的IGF-1随着PCB暴露的增加而降低，这可能会影响出生体重。尚未有关于脐带血PCB水平与IGF-1之间关系的报道，这些新发现已在日本社会和其他国家发表。