タイの教育政策および医療保障制度に関する計量分析

泰国教育政策与医疗保障体系的计量分析

基本信息

批准号：
08J01220
负责人：
牛島光一
金额：
$ 0.64万
依托单位：
University of Tsukuba
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2008
资助国家：
日本
起止时间：
2008 至 2009
项目状态：
已结题

来源：
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-08J01220/
关键词：
タイ就学性差予備的貯蓄 30バーツ医療制度医療保障制度

项目摘要

本年度は二つの課題について研究を行った。第1の研究課題は、タイにおいて男性よりも女性の方がより教育を受けるのかである。この理由を明らかにするために、労働市場における教育の収益と家計の就学選択の二つの側面に注目して分析を行った。その結果、教育の限界収益は後期中等教育以上の教育水準において女性が男性を有意に上回っており、しかも、若い世代になるにつれ、世代に特有の男女の賃金格差が縮小する傾向が見られた。他方、家計の就学選択では、家計が若い労働者の労働市場における教育の収益に敏感に反応して、男女の高等教育就学を行っていることが分かった。これらの結果から、家計が合理的な教育投資行動を行った結果、アジアの国としては珍しく、女性の教育水準が男性を上回る様になったと言える。第2研究課題では、2002年に、タイで導入された大規模な医療保障制度(30バーツ医療制度)が家計の貯蓄行動に与えた影響について分析を行った。2002年以前は、タイのインフォーマルセクタの全ての家計に対して十分に機能する医療保障制度は存在せず、さらに医療保障を受けていない家計は医療費を全て自己負担しなければならなかった。この様な、医療費の支払いのリスクに対処するために医療保障を受けていなかった家計は予備的な貯蓄を行っていた可能性がある。分析の結果、30バーツ医療制度対象家計の貯蓄行動は変化していないことが明らかになった。この結果は、医療保障の対象となった多くの家計が、予測できない医療支出に対して予備的な貯蓄を行っていなかったことを示唆しており、これらの家計は不意の病気に対して脆弱であった可能性があることが分かった。

今年，我们针对两个课题进行了研究。第一个研究问题是泰国女性是否比男性接受更多的教育。为了弄清楚其中的原因，我们主要从劳动力市场的教育回报和家庭的就学选择两个方面进行分析。因此，在高中及以上教育水平上，女性的边际教育回报明显高于男性，而且随着人口年龄的增长，特定代际的性别工资差距趋于缩小。另一方面，在家庭入学选择方面，我们发现家庭对青年劳动力市场的教育回报较为敏感，并选择招收男性和女性接受高等教育。从这些结果可以说，由于家庭对教育的理性投资，女性的受教育水平现在已经超过了男性，这对于亚洲国家来说是罕见的。第二个研究课题分析了泰国2002年引入的大规模医疗保险制度（30泰铢医疗制度）对家庭储蓄行为的影响。 2002年之前，泰国非正规部门的所有家庭都没有功能齐全的医疗保险制度，没有医疗保险的家庭必须自掏腰包支付所有医疗费用。为了应对支付医疗费用的风险，没有参加医疗保险的家庭可能会进行预防性储蓄。分析显示，符合30泰铢医疗计划资格的家庭的储蓄行为没有改变。这一结果表明，许多享受医疗保险的家庭没有预防性储蓄来应对不可预测的医疗费用，这使得这些家庭很容易患上意外疾病。事实证明，情况确实如此。