地理情報システムを用いたマルチスケール空間分析による縄文時代網漁の再評価

利用地理信息系统进行多尺度空间分析，重新评估绳文时代的网捕鱼

基本信息

批准号：
08J00238
负责人：
近藤康久
金额：
$ 0.64万
依托单位：
The University of Tokyo
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2008
资助国家：
日本
起止时间：
2008 至 2009
项目状态：
已结题

项目摘要

研究課題である縄文時代網漁の再評価に向け、第2年度は地理情報システム(GIS)によるデータ解析を中心に、以下の通り研究を実施した。1縄文遺跡・漁網錘データベースの拡充を図った。これは今後の考古学の研究基盤を整備したという点において重要な意義を有する。この中から、これまでに少なくとも354遺跡から11,657点の漁網錘が出土している東京湾西岸帯を重点分析対象地域に選定した。2上記の数量は、(1)遺跡ごとの発掘面積のちがいと(2)自治体間の調査頻度のちがいに起因するバイアスを被っている。そこでまず(1)を補正するために、遺物検出率と遺跡の未掘面積・発掘面積比から遺跡あたりの遺物存在期待値を求める方法を考案した。次に(2)の問題を空間的自己相関分析の手法を用いて検証した結果、存在期待値は報告実数にみられた自治体間のバイアスを低減する方向に作用することが明らかになった。3対象地域内の自然遊歩道でGPS歩行実験を行い、その結果に基づいて分析地域に適用する移動コスト推定式を設定した。この式を用いて錘具出土地点から谷筋沿いに最寄りの大規模集落を特定するアロケーション分析を行い、大規模集落の漁撈活動領域を推定した。その上で、集落領域ごとの錘具の特徴を調べたところ、海岸に近づくほど土器片錘の比率が増し、上流にさかのぼるほど石錘の比率が増すというパターンを明確にとらえることができた。4解析結果を総合的に検討した結果、時間的には土器型式の細別段階レベル、空間的には1kmメッシュレベルの精度で、縄文時代網漁業の時空間動態を復元することに成功した。特に西南関東では、縄文前期の黒浜式期以降段階的に発展した網漁業が、中期中葉の勝坂I式期から中期後葉の加曽利EII式期にかけて極相に達し、後期初頭の称名寺式期の一時的な落ち込みと後期前半堀之内I式期の回復を経て、低調に転じることが明らかになった。

为了重新评价我们的研究课题绳文时代的网捕捞活动，我们在第二年进行了以下研究，重点是使用地理信息系统（GIS）进行数据分析。 1. 扩充了绳文遗址和渔网重量数据库。这具有重要意义，为今后的考古研究奠定了基础。其中，东京湾西海岸被选为优先分析区域，该地区至少有 354 个遗址出土了 11,657 个渔网重量。 2由于（1）各地点的发掘面积存在差异，以及（2）各市镇之间的调查频率存在差异，上述数字存在偏差。因此，为了纠正（1），我们首先设计了一种方法，根据文物检出率和遗址未挖掘面积与已挖掘面积的比率来计算每个遗址文物存在的期望值。接下来，我们利用空间自相关分析研究了问题（2），发现预期存在值的作用是减少实际报告数量中地方政府之间的偏差。 3 我们在目标区域内的自然步道上进行了 GPS 步行实验，并根据结果建立了应用于分析区域的旅行成本估算公式。利用这个公式，我们进行了分配分析，找出距离坠子出现点最近的沿河谷的大型村庄，并估算了该大型村庄的捕鱼活动面积。在此基础上，我们对各个聚落区域的重量特征进行了调查，可以清晰地发现陶片重量所占比例随着靠近海岸而增加、石块重量所占比例随着向上游而增加的规律。。通过综合考察四项分析结果，我们成功地重建了绳文时代网捕捞的时空动态，时间上是细粒陶器类型的水平，空间上是1km网眼的水平。特别是西南关东地区，绳文时代初期的黑滨流时期之后逐渐发展起来的网捕鱼，在中期中后期的葛坂Ⅰ流时期到中后期的嘉取荣II流时期达到了顶峰。绳文时代初期，在称名寺流时期达到顶峰，在经历了短暂的低迷、堀之内Ⅰ流后半期的前半段的复苏后，明显地转向了绳文时代。暴跌。