途上国における社会システムレベルでの水系感染症リスク評価モデルの開発

发展中国家社会系统层面水传播疾病风险评估模型的开发

基本信息

批准号：
18760402
负责人：
渡部徹
金额：
$ 2.3万
依托单位：
Tohoku University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份：
2006
资助国家：
日本
起止时间：
2006 至 2007
项目状态：
已结题

项目摘要

開発途上国では,コレラ等の水系感染症はいまだに死因の上位に位置しており,感染症の流行が経済成長を停滞させ,持続可能な発展を妨げる主要因となっている。本研究の目的は,途上国における社会基盤,経済,教育,医療等の観点から社会システムの動態を考慮したリスク評価モデルを開発することである。本年度の成果を以下にまとめる。1.水利用と水環境汚染に関する現地調査カンボジアの首都プノンペンおよび近郊の農村集落において,昨年度に引き続き,水利用と水環境汚染に関する現地調査を実施し,現在の水系感染症のリスクを評価した。2.社会システムレベルでの水系感染症リスク評価モデルの構築課題1および昨年度の研究成果に,国連等の国際機関が公表している資料を加え,世界の国と地域における社会基盤(安全な水と衛生設備の普及率),教育(成人の識字率),環境(人口密度),経済(GNI),災害(自然災害の被害者数)に関わる変数を用いて,水系感染症のリスク(下痢症による5歳未満児の死亡率を指標とする)のキャラクタリゼーションを行った。比較のため,感染経路が水系でない感染症(麻疹,マラリア,肺炎)についても,同様のリスク・キャラクタリゼーションを行った。その結果,下痢症のリスクについては,水供給・衛生設備の普及率や識字率,そしてGNIと強い相関があった(p<0.01)。水供給・衛生設備の普及率および識字率との強い相関は,麻疹やマラリアにも共通して見られたが,肺炎については相関がなかった。一方,GNIとの相関は肺炎だけに見られ,麻疹やマラリアのリスクには,経済状況は反映されていなかった。以上の考察をもとに,社会システムを規定する社会基盤,教育,経済に関するファクターを加味した,途上国における下痢症のリスク評価モデルを構築した。

在发展中国家，霍乱等水传播疾病仍是主要死亡原因之一，传染病流行是阻碍经济增长、阻碍可持续发展的主要因素。本研究的目的是开发一个从社会基础设施、经济、教育、医疗等角度考虑发展中国家社会系统动态的风险评估模型。今年的结果总结如下。 1.用水和水环境污染实地调查继去年，我们对柬埔寨首都金边及周边乡村进行了用水和水环境污染实地调查，评估了当前水传播传染病的风险。疾病。 2.构建社会系统层面的水传播疾病风险评估模型在任务1和去年的研究成果中添加联合国等国际组织发布的材料以及流行情况。卫生设施）、教育利用与（成人识字率）、环境（人口密度）、经济（GNI）和灾害（自然灾害受害者人数）相关的变量，对水传播疾病的风险（5岁以下儿童因腹泻而死亡的死亡率）进行了表征使用为了进行比较，对非水传播途径的传染病（麻疹、疟疾、肺炎）进行了类似的风险表征。结果显示，腹泻风险与供水和卫生设施的普及率、识字率和国民总收入密切相关（p<0.01）。麻疹和疟疾也与供水和卫生设施的流行率以及识字率有很强的相关性，但与肺炎没有相关性。另一方面，仅肺炎与国民总收入存在相关性，而麻疹和疟疾的风险并未反映出经济状况。基于上述考虑，我们构建了发展中国家腹泻病风险评估模型，该模型考虑了社会基础设施、教育和定义社会制度的经济因素。