モンゴルの白亜紀陸成層層序の結合と堆積学的・地球化学的手法を用いた古環境復元

蒙古白垩纪陆地地层整合及沉积学和地球化学方法重建古环境

• 批准号: 06J05250
• 负责人: 長谷川 精
• 金额: $ 1.79万
• 依托单位: The University of Tokyo
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2006
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2006 至 2008
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-06J05250/
• 关键词: 白亜紀; 古環境; モンゴル; 古地磁気層序; アジア内陸; 砂漠堆積物; 古気候; 大気循環システム; 亜熱帯高圧帯; 大気循環; 堆積相解析; 砂漠

本研究は地球表層システムの進化と変動を解明するために,顕生代史上最も温暖化が進んだ時代の一つである白亜紀"温室期"の陸域気候帯分布および大気循環システムの復元を目的としている.平成20年度はモンゴルの陸成上部白亜系の全層序(Bayanshiree層,Djadokhta層,Barungoyot層,Nemegt層,Dzunmod層)に対して詳細な古地磁気層序を確立することにより,モンゴル上部白亜系陸成層の全層序の統合と詳細な年代層序の確立に成功した.そして堆積相解析による古環境復元の結果を併せることにより,モンゴル地域では湿潤気候下にあった蛇行河川および氾濫原の卓越する環境から,カンパニアン中期頃から極度に乾燥した砂漠環境に変わり,少なくともマストリヒト期中期まで砂漠環境が拡がっていた事を明らかにした.さらにモンゴルの白亜系陸成層の研究を通じて,砂漠堆積物が過去の亜熱帯高圧帯の分布とその変遷を最も直接的に記録していることを見出し,モンゴルだけでなくアジア他地域(タイ北部コラート盆地や中国南部四川盆地)で野外調査および古地磁気層序確立による編年を行い,アジア内陸盆地全体の砂漠堆積物記録を総合的に解析した.その結果,白亜紀前期には砂漠堆積物は中緯度域(中国北部オルドス盆地やタリム盆地など:N30-40°)に分布していたが,白亜紀中期には低緯度域(タイ北部コラート盆地や中国南部四川盆地:N20-30°)に分布域がシフトし,白亜紀後期には再び中緯度域(モンゴル南部ゴビ盆地や中国北部オルドス盆地など:N30-45°)へとシフトしたことが明らかになった.また,古風向パターンから復元される偏西風帯と北東貿易風帯の境界位置(亜熱帯高圧帯の軸部)の分布変動も,砂漠分布から復元される亜熱帯高圧帯の分布変動と調和的な結果を示した.これらの結果から,白亜紀を通じて亜熱帯高圧帯の分布が緯度方向に大きくシフトしていた事が明らかになった.白亜紀における古気候指標堆積物(石炭やボーキサイト,蒸発岩など)のグローバルな分布変遷を見ても,白亜紀中期における亜熱帯高圧帯の低緯度側へのシフトおよび白亜紀後期における同帯の高緯度側へのシフトは北米大陸や南半球でも認められ,全球的な現象である事が示唆された.

本研究旨在重建显生宙历史上最温暖时期之一白垩纪温室期的陆地气候带分布和大气环流系统，以阐明地球表面系统的演化和变化。2008年，我们对地球表面系统进行了研究。蒙古上白垩统陆地地区（巴彦）的总地层学。通过建立Hiree组、Djadokhta组、Barungoyot组、Nemegt组和Dzunmod组的详细古地磁地层，我们将整合蒙古上白垩统陆地地层的整个地层，并成功建立详细的年代地层。分析。结合古环境重建结果，我们发现蒙古地区从坎帕阶中期左右开始，从以蜿蜒河流和漫滩为主的湿润气候转变为极度干燥的沙漠环境，并至少到马斯特里赫特阶中期一直是沙漠。很明显，环境正在扩大。此外，通过对蒙古白垩纪陆地地层的实地考察和古地磁地层的建立，我们发现沙漠沉积物最直接地记录了副热带高压带和中国南方四川盆地过去的分布和变化。我们对整个亚洲内陆盆地的沙漠沉积记录进行了年代学综合分析，发现早白垩世期间，沙漠沉积物沉积在中纬度地区（如鄂尔多斯盆地和塔里木盆地）。中国北部：N30-40°），但白垩纪中期分布于低纬度地区（泰国北部呵叻盆地和中国）。可以看出，分布区域先转移到四川盆地南部：N20-30°），然后再次转移到中纬度地区（如蒙古南部戈壁盆地和中国北部鄂尔多斯盆地：N30-45°） ）此外，根据古风向模式重建了西风带和东北信风带。边界位置（副热带高压带轴线）分布的变化也显示出与从沙漠分布重建的副热带高压带分布变化一致的结果。这些结果表明副热带高压的分布整个白垩纪带 很明显，白垩纪期间古气候指标发生了很大的变化。从全球标准沉积物（煤、铝土矿、蒸发岩等）分布变化来看，副热带高压带在白垩纪中期向低纬度方向移动，而在白垩纪晚期则向高纬度方向移动。白垩纪，在北美大陆和南半球也观察到了这种现象，表明这是一种全球现象。

项目成果

アジア内陸の砂漠堆積物から見る白亜紀“温室期"における大気循環システムの進化(口頭発表)

从亚洲内陆沙漠沉积物看白垩纪“温室期”大气环流系统的演化（口头报告）

• 发表时间: 2008
• 作者: 長谷川精;多田隆治;Jiang X.;菅沼悠介;Imsamut S.;Charusiri P.;Ichinnorov N.;Khand Y.
• 通讯作者: Khand Y.

Evolution of atmospheric circulation system during the Cretaceous "greenhouse" world : New insights from the desert deposits in Asian interior (口頭発表)

白垩纪“温室”世界大气环流系统的演化：亚洲内陆沙漠沉积物的新见解（口头报告）

• 发表时间: 2008
• 作者: Hasegawa H.;Tada R.;Jiang X.;Suganuma Y.;Ichinnorov N.;Seike K.;Khand Y.;Badamgarav D.;Imsamut S.;Charusiri P.
• 通讯作者: Charusiri P.

Lithostratigraphy and depositional environments of the Upper Cretaceous Djadokhta Formation, Ulan Nuur basin, southern Mongolia, and its paleoclimatic implication

• DOI: 10.1016/j.jseaes.2008.11.010
• 发表时间: 2009-06
• 期刊: Journal of Asian Earth Sciences
• 影响因子: 3
• 作者: H. Hasegawa;R. Tada;N. Ichinnorov;C. Minjin

白亜紀“温室期"にタイ北部は砂漠だった:風成堆積物(Phu Thok層)から見る亜熱帯高圧帯の低緯度側シフト(ポスター発表)

白垩纪“温室时期”泰国北部是一片沙漠：从风成沉积物（Phu Thok 层）看到副热带高压带向低纬度转移（海报展示）

• 发表时间: 2009
• 作者: 長谷川精;Suvapak Imsamut;Punya Charusiri;多田隆治
• 通讯作者: 多田隆治

Aridification of Asian interior during the Late Cretaceous

晚白垩世亚洲内陆的干旱化

• 发表时间: 2007
• 作者: Hasegawa H.;Jiang X.;Tada R.;長谷川 精
• 通讯作者: 長谷川 精