臭素系難燃剤PBDEによる日本沿岸漂着鯨類の汚染とその影響に関する研究

溴化阻燃剂PBDE对日本海岸搁浅鲸鱼的污染及其影响研究

• 批准号: 16780139
• 负责人: 梶原 夏子
• 金额: $ 2.37万
• 依托单位: National Institute for Environmental Studies (2006)Ehime University (2004-2005)
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
• 财政年份: 2004
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2004 至 2006
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16780139/
• 关键词: 臭素系難燃剤; ポリ臭素化ジフェニルエーテル; PBDE; 有機塩素化合物; POPs; 鯨類; PBDEs; POP

1)鯨類における残留性有機汚染物質蓄積本研究では、2005年2月、北海道目梨郡羅臼町相泊で流氷に閉じ込められ集団座礁したシャチを対象に、臭素系難燃剤PBDEsおよびダイオキシン類を含む有機塩素化合物による汚染の実態および蓄積特性の解明を試みた。分析に供した全てのシャチの脂皮から有機塩素化合物が検出された。DDTsの濃度が最も高く、次いでPCBsの高濃度残留が確認された。PBDEsも全ての個体から検出され、その濃度はPCBsやDDTsより2〜3桁低い値を示した。PCDDsとPCDFsの蓄積濃度はきわめて低く、多くの異性体が検出限界値以下であった。ダイオキシン類の毒性等量(TEQ)を算出したところ、総TEQの75〜98%をモノオルソコプラナPCBsが占めていたことから、ダイオキシン類によるシャチのリスクを考える際は、PCDD/FsよりコプラナPCBsの評価が重要であると考えられた。2)PBDEsの母子間移行1982〜2002年に日本沿岸に集団座礁したカズハゴンドウの有機ハロゲン化合物(有機塩素化合物およびPBDEs)汚染の実態を調査した。また、これらの物質の蓄積に関与する性や成長などの生物学的パラメータについて解析した。化学分析の結果、メスから検出されたPCBs濃度はオスの約1/10であったのに対し、PBDEs濃度は約1/5とその差が小さいことが示された。このことからPBDEsは既存の有機塩素化合物よりも母子間移行しにくい、または取り込み量の多いことが示唆された。さらに、出生体長に達した胎児と母親のペア2組について胎盤を介した有機ハロゲン化合物の移行率を見積もったところ、HCHsの移行率が最も高く(5.8%)、TCPMeは最も小さい割合(0.88%)を示した。PBDEsに関しては、母親の体内負荷量の約3%が胎児に移行していた。さらに、PCBsとPBDEsの場合、塩素および臭素の置換数の多い異性体ほど胎児への移行率は低いことが明らかとなり、分子量の大きい化学物質ほど胎盤のバリアを通過しにくいものと考えられた。以上の結果より、胎盤を介した有機ハロゲン化合物の移行率は0.88-5.8%と小さく、有機ハロゲン化合物の相当量は授乳を介して乳仔に移行していると考えられた。

1) 鲸体内持久性有机污染物的积累 在这项研究中，2005年2月，虎鲸被困在北海道梅纳什区罗臼町相泊町的流冰中并集体搁浅，我们试图阐明鲸鱼造成的污染的实际状况。氯化合物及其富集特征。在所有接受分析的虎鲸的鲸脂中都检测到了有机氯化合物。 DDT 的浓度最高，其次是 PCB。所有个体中均检测到了 PBDE，其浓度比 PCB 和 DDT 低 2 至 3 个数量级。 PCDDs和PCDFs的累积浓度极低，许多异构体低于检测限。在计算二恶英的毒性当量（TEQ）时，单正交PCB占总TEQ的75-98%，因此，在考虑二恶英对虎鲸的风险时，共平面PCB比PCDD/F评估更重要。认为重要。 2) PBDEs的母婴传播 我们调查了1982年至2002年间在日本海岸大量搁浅​​的Kazuha领航鱼体内有机卤素化合物（有机氯化合物和PBDEs）污染的实际状况。我们还分析了与这些物质积累有关的生物参数，例如性别和生长。化学分析显示，女性检出的PCBs浓度约为男性的1/10，PBDEs浓度约为男性的1/5，差异较小。这表明，与现有的有机氯化合物相比，多溴联苯醚从母亲转移到孩子的可能性较小，或者被吸收的量较大。此外，当我们估计两对已达到出生长度的胎儿-母亲的有机卤素化合物穿过胎盘的转移率时，我们发现六氯环己烷的转移率最高（5.8%），而TCPMe的转移率最低（0.88%）。 ））显示。就PBDEs而言，大约3%的母体身体负担转移给了胎儿。此外，就 PCB 和 PBDE 而言，发现具有更多氯和溴取代的异构体向胎儿的转移率较低，这表明分子量较大的化学物质通过胎盘屏障的可能性较小。从以上结果来看，有机卤素化合物通过胎盘的转移率较小，为0.88-5.8%，认为相当数量的有机卤素化合物通过母乳喂养转移给婴儿。

项目成果

Polybrominated Diphenyl Ethers (PBDEs) and Organochlorines in Archived Northern Fur Seal Samples from the Pacific Coast of Japan, 1972-1998

1972 年至 1998 年日本太平洋海岸存档的北方毛皮海豹样品中的多溴二苯醚 (PBDE) 和有机氯

• 发表时间: 2004
• 期刊: Environmental Science & Technology 38・14
• 作者: T.Gao;Y.Wng;J.Liu;S.Watanabe;R.Fuseya;伏屋 玲子;Natsuko Kajiwara et al.;Natsuko Kajiwara et al.;Karri Ramu et al.;Inoue Yuuki;Inoue Yuuki;Karri Ramu et al.;Natsuko Kajiwara et al.
• 通讯作者: Natsuko Kajiwara et al.

Geographical distribution of polybrominated diphenyl ethers (PBDEs) and organochlorines in cetaceans from Asian waters

亚洲水域鲸目动物中多溴二苯醚 (PBDE) 和有机氯的地理分布

• 发表时间: 2006
• 期刊: Chemosphere 64
• 作者: T.Gao;Y.Wng;J.Liu;S.Watanabe;R.Fuseya;伏屋 玲子;Natsuko Kajiwara et al.
• 通讯作者: Natsuko Kajiwara et al.

Temporal variation and biomagnification of organohalogen compounds in finless porpoises (Neophocaena phocaenoides) from South China Sea.

南海江豚（Neophocaena phocaenoides）有机卤素化合物的时间变化和生物放大作用。

• 发表时间: 2006
• 期刊: Environmental Pollution 144
• 作者: T.Gao;Y.Wng;J.Liu;S.Watanabe;R.Fuseya;伏屋 玲子;Natsuko Kajiwara et al.;Natsuko Kajiwara et al.;Karri Ramu et al.
• 通讯作者: Karri Ramu et al.