東アジア地域の水銀雨の実態調査に向けた多点観測用水銀計測システムの構築

东亚汞雨实际情况调查多点观测测汞系统的构建

基本信息

批准号：
15710006
负责人：
加賀谷重浩
金额：
$ 2.43万
依托单位：
University of Toyama
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份：
2003
资助国家：
日本
起止时间：
2003 至 2004
项目状态：
已结题

项目摘要

昨年度確立した試料減容化法及び試料採取法の信頼性を評価すると共に,本法を用いて降水中水銀濃度の計測を行い,基礎データを収集した。信頼性の評価:降水に共存する各種成分について,降水中濃度あるいはその数〜数十倍程度であれば,水銀定量に影響を及ぼさないことを明らかにした。また実降水を用いた無機水銀及びメチル水銀の添加回収実験を行い,無機水銀はほぼ定量的に,メチル水銀は低回収率で捕集され,本法ではほぼ無機水銀量のみを定量できることを明らかにした。また,降水を親水性PTFEメンブレンフィルターでろ過することにより粒子態で存在する水銀を除去でき,降水中の全水銀(溶存態+粒子態)をろ過せずに,また溶存態水銀のみをろ過することにより定量し,それらを差し引くことで粒子態水銀量を見積もることができることを明らかにした。降水中水銀濃度の計測:富山県富山市において2004年4月〜2005年2月の間,降水を不定期に採取し,水銀濃度を計測した。その結果,水銀濃度は2.7〜33.7ng/Lの範囲で不規則に変動していることを明らかにした。また,全水銀量に対する粒子態水銀量の比は,ほとんどのイベントにおいて0.5を越えており,中には0.9を越える場合もあることを見出した。今後,降水中水銀を形態別に採取・濃縮・保存・計測できる簡便かつ安価な技術を開発することにより,より精密な情報を収集することができると考えられる。大気中水銀濃度の計測:降水採取期間において,大気中ガス態水銀も不定期に計測した。その結果,ガス態水銀濃度はほぼ一定の値を示しており,降水中水銀濃度との相関は認められなかった。この結果からも降水中の水銀濃度変動は大気に存在する粒子態水銀により支配されている可能性が示唆された。この点をより明確にするために,降水中水銀のみならず大気中水銀の簡便かつ安価な形態別計測技術の開発も望まれる。

除了评估去年建立的样品减量法和样品采集方法的可靠性外，我们还利用该方法测量了降水中的汞浓度并收集了基础数据。可靠性评价：对于降水中共存的各种成分，发现降水中的浓度或浓度高出其数倍至数十倍时，不会影响汞的定量。此外，我们利用实际沉淀进行了无机汞和甲基汞的加成回收实验，结果发现，无机汞几乎被定量收集，而甲基汞的回收率较低，因此几乎只能定量其量。我用这个方法制作了无机汞。另外，通过用亲水性PTFE膜过滤器过滤沉淀，可以除去以颗粒形式存在的汞，而不需要过滤沉淀中的所有汞（溶解+颗粒），并且可以仅过滤溶解的汞的颗粒量。汞的含量可以通过量化汞的含量并减去它来估算。降水中汞浓度的测定：从2004年4月至2005年2月，对富山县富山市的降水进行不定期采样，测定汞浓度。结果表明，汞浓度在2.7-33.7ng/L范围内不规则波动。我们还发现，大多数事件中颗粒汞与总汞的比率超过0.5，在某些情况下超过0.9。未来，通过开发简单且廉价的技术，可以收集、浓缩、保存和测量降水中不同形式的汞，将有可能收集更精确的信息。大气汞浓度测量：在降水采样期间，也不定期测量大气气态汞。结果，气态汞浓度显示出几乎恒定的值，并且没有观察到与降水中汞浓度的相关性。这一结果还表明，降水中汞浓度的波动可能受到大气中存在的颗粒汞的控制。为了澄清这一点，希望开发一种简单且廉价的方法，不仅可以测量降水中的汞，还可以测量大气中的汞。