地球観測衛星データを用いた巨大災害のモニタリングと発生予知に関する研究

利用对地观测卫星数据监测和预测特大灾害发生的研究

基本信息

批准号：
03J02369
负责人：
後藤健介
金额：
$ 1.92万
依托单位：
Seinan Gakuin University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2003
资助国家：
日本
起止时间：
2003 至 2005
项目状态：
已结题

项目摘要

本年度は、巨大災害の衛星データによるモニタリング解析として、2005年3月20日発生の福岡県西方沖地震を対象に詳細な現地調査、及び衛星データによるモニタリング解析を行った。解析に用いた衛星データは、解像度が1.1kmと低いが、ほぼ毎日の観測データを取得することが可能なNOAAのAVHRRデータである。この他にも、中解像度衛星データや高解像度衛星データなども検索をしたが、地震前後で適当なデータはなかった。NOAA/AVHRRデータには、ch1〜ch5の5つのバンドのデータがあり、その中でも遠赤外、温度(10.5〜11.5μm)における反射を捉えているch4のデータを、震源地、およびその周辺域において余震分布域からも外れているA、B地点で取得し、地震前後の変化を調べた。この結果、本震前後の期間において、どの地点においてもCCT値に大きな変化は見られなかった。また、震源がある玄界灘にはジェットフォイルが航行しており、博多と釜山を結ぶ国際航路のビートル(日本船籍、JR九州)、およびコピー(韓国船籍)、博多と壱岐を結ぶ国内航路のヴィーナス(九州郵船)である。これらジェットフォイルは航行中に海水温を測定しており、地震発生当日とその前後における海水温観測から、地震に関係して海水温に異常がなかったかを調べてみたが、どの観測結果にも顕著な温度変化は生じていなかった。今回の福岡県西方沖地震を対象とした、衛星データによるモニタリング解析においては、顕著な異常は見出せなかった。今回のように震源が海底にある場合、海流や海水の影響によって、海水面温度には変化が生じない可能性があると考えられる。勿論、熱異常が発生していないことも考えられるが、仮に熱異常が発生している場合においては、低解像度の衛星データでは捉えきれないことも考慮し、海域におけるモニタリングには高解像度衛星データを用いた解析が望まれる。

今年，作为特大灾害的卫星数据监测分析，我们对2005年3月20日发生的福冈县西部近海地震，利用卫星数据进行了详细的现场调查和监测分析。用于分析的卫星数据是NOAA的AVHRR数据，其分辨率较低，为1.1公里，但可以获得几乎每天的观测数据。除此之外，我们还搜索了中分辨率卫星数据和高分辨率卫星数据，但震前震后都没有合适的数据。 NOAA/AVHRR 数据有 ch1 至 ch5 五个波段的数据，其中 ch4 的数据捕获远红外和温度（10.5 至 11.5 μm）的反射，用于震中和周边地区的图像拍摄。调查了余震分布区外的A点和B点震前、震后的变化情况。结果，在主震前后的任何时间点都没有观察到 CCT 值发生重大变化。此外，喷气式飞机在震中的玄界海航行，甲壳虫号（日本船、JR九州号）和复制号（韩国船）在连接博多和釜山的国际航线上，维纳斯号（九州号）在连接博多和壹岐的国内航线。这些喷气翼在航行时测量海水温度，我们通过观测地震当天和前后的海水温度来调查与地震有关的海水温度是否存在异常，但所有观测结果都存在明显差异没有发生明显的温度变化。对近期发生的福冈县西近海地震的卫星数据监测分析未发现明显异常。如果像这次一样，地震震中位于海底，那么海面温度有可能不会因洋流和海水的影响而发生变化。当然，也有可能没有发生热异常，但如果发生了热异常，用低分辨率的卫星数据可能无法捕捉到，所以需要高分辨率的卫星数据来进行该海域的监测分析使用 .