口腔癌における癌抑制遺伝子DMBTIの構造発現異常の分子生物学的免疫組織学的検索

口腔癌中抑癌基因DMBTI结构表达异常的分子生物学和免疫组织学研究

• 批准号: 12671760
• 负责人: 渡邉 俊英
• 金额: $ 2.11万
• 依托单位: Chiba University
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• 财政年份: 2000
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2000 至 2002
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-12671760/
• 关键词: DMBT1遺伝子; 口腔扁平上皮癌; 癌抑制遺伝子; 発現減弱・消失; 第10番染色体

第10番染色体長腕上の対立遺伝子の欠失は多くの種類の腫瘍で頻繁に起こっており、これらの欠失領域には癌抑制遺伝子が存在するものと推定されている。実際、10q25.3-26.1の領域にDMBT1遺伝子(deleted in malignant brain tumor gene)がつい最近同定された。DMBT1遺伝子については、主に、脳腫瘍、肺癌、食道癌、胃癌、大腸癌において遺伝子の欠失や発現低下・消失が報告されている。口腔癌では未だに第10番染色体の詳細な異常状況が検索されておらず、また、DMBT1遺伝子の構造異常と発現異常の検討も行われていなかった。本研究において、まず、第10番染色体長腕上の異常状況を詳細に検討したところ、2ヵ所(D10S202:34.6%,D10S217:28.6%)の共通欠失点領域を口腔扁平上皮癌において同定した。さらに、DMBT1遺伝子が口腔扁平上皮癌の発生、進展に果たす役割を検討するために、以下の実験を行ない結果を得た。1) DMBT1 locus、および、第10番染色体上のDMBT1遺伝子周囲の4種類のmicrosatellite markerについてLOH assayを行なったところ、DMBT1遺伝子周囲のLOHはどれも約8%程度と低率であったが、DMBT1 locusのうちD10S209とD10S587領域において比較的高い頻度を示した(それぞれ20.0%,22.7%)。2) DMBT1遺伝子についてPCR-SSCP法により構造異常を検索したが、異常は認められなかった。3) RT-PCR法により、DMBT1遺伝子のmRNAからcDNAを生成した。4) 上記cDNAの電気泳動パターンから、DMBT1遺伝子の発現は67.8%の症例において減弱・消失していた。5) これらの結果と臨床的所見との相関関係を調べたところ、組織分化度、リンパ節転移、予後等とDMBT1遺伝子の発現減弱・消失との相関関係は認められなかった。以上の結果から、DMBT1遺伝子は口腔扁平上皮癌の発生・進展に凡く係わっており、その機序としては、遺伝子の構造異常ではなく、発現減弱・消失が重要であることが示唆された。

10号染色体长臂上的等位基因缺失经常发生在许多类型的肿瘤中，并且推测这些缺失区域中存在抑癌基因。事实上，DMBT1基因（在恶性脑肿瘤基因中被删除）最近在10q25.3-26.1区域被发现。关于DMBT1基因，已报道主要在脑肿瘤、肺癌、食道癌、胃癌和结直肠癌中基因缺失、表达减少或消失。在口腔癌中，尚未研究10号染色体的详细异常状态，也未研究DMBT1基因的结构异常和表达异常。在本研究中，我们首先详细检查了10号染色体长臂上的异常，并确定了口腔鳞状细胞癌中两个常见的缺失区域（D10S202：34.6％，D10S217：28.6％）。此外，为了研究DMBT1基因在口腔鳞状细胞癌发生和发展中的作用，我们进行了以下实验并获得了结果。 1)当对10号染色体上的DMBT1基因座和DMBT1基因周围的四种微卫星标记进行LOH测定时，DMBT1基因周围的LOH均较低，在DMBT1基因座中，D10S209和D10S587区域显示。频率相对较高（分别为 20.0% 和 22.7%）。 2）我们通过PCR-SSCP寻找DMBT1基因的结构异常，但没有发现异常。 3)通过RT-PCR方法从DMBT1基因mRNA产生cDNA。 4)从上述cDNA电泳图谱来看，67.8%的病例DMBT1基因表达减弱或消失。 5）当我们检查这些结果与临床表现之间的相关性时，我们发现组织分化程度、淋巴结转移、预后等与DMBT1基因表达减弱或消失之间没有相关性。上述结果表明，DMBT1基因普遍参与口腔鳞状细胞癌的发生和进展，其重要机制是其表达减弱或消失，而不是该基因的结构异常。

项目成果

Yamashita, Y., et al.: "Genetic aberration on chromosome 10 in human oral squamous cell carcinoma"International Journal of Oncology. 20. 595-598 (2002)

Yamashita, Y. 等人：“人类口腔鳞状细胞癌 10 号染色体上的遗传畸变”国际肿瘤学杂志。