サブミリ波CI輝線の広域観測による暗黒星雲の進化過程の解明

通过亚毫米波 CI 发射线的广域观测阐明暗星云的演化过程

基本信息

批准号：
00J09542
负责人：
伊藤哲也
金额：
$ 1.92万
依托单位：
The University of Tokyo
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2000
资助国家：
日本
起止时间：
2000 至 2002
项目状态：
已结题

项目摘要

1 実験・観測装置の改良(1)富士山頂サブミリ波望遠鏡用低雑音受信機の改良昨年度に引き続きサブミリ波809GHz帯、492GHz帯受信機の改良を行った。受信機心臓部である超伝導SISミキサー部の温度を下げることが観測効率に直結する。この受信機周辺の熱伝導を改善し、富士山頂の運用状態におけるミキサーの温度を約3.9Kから約2.5Kに下げることができた。これにより、受信機雑音を減少させるとともに、気温が高いときに頻繁におきる山頂での冷凍機停止時にも受信機の温度上昇を抑え短時間での観測状態への復帰を可能にした。(2)受信機性能評価用真空容器の改良SISミキサーの性能を実験室で確認する際に用いる冷却用真空容器は、冷却試験後常温に戻るまでこれまでは15時間程度かかり、それが実験の回数を制限していた。そこで、この真空容器に対して乾燥窒素の導入弁を設けた。乾燥窒素を導入することにより冷却ミキサーに結露を引き起こすことなく、冷却部への熱伝導率を上げることができる。この導入弁の使用については現在試験段階であるが、これにより、常温に戻す時間を3時間程度に短縮でき、実験室での実験効率が上昇する。2 暗黒星雲B335の観測富士山頂サブミリ波望遠鏡を用い、昨年度のL134分子雲複合体に続いて、暗黒星雲B335の中性炭素原子輝線(CI)の分布を観測した。これによりB335ではL134分子雲複合体に比べてCI/^<13>CO積分強度比が有意に小さいことがわかった。B335では星形成の兆候があるのに対しL134分子雲複合体には星形成の兆候がない。このことはB335の進化段階が進んでいることを示している。今回のCI/^<13>CO積分強度比の差は化学進化により炭素原子の形態が中性炭素原子からCO分子へと変化していることを示している可能性がある。つまりこの結果は、CI/^<13>CO積分強度比が分子雲の時間的進化と対応することを示唆している。

1 实验和观测设备的改进（1）富士山顶亚毫米波望远镜低噪声接收机的改进继去年之后，对亚毫米波809GHz和492GHz频段接收机进行了改进。降低作为接收器核心的超导 SIS 混频器的温度与观测效率直接相关。通过改善接收器周围的热传导，我们能够在富士山顶运行期间将混合器的温度从约 3.9K 降低至约 2.5K。这不仅可以降低接收器噪音，而且即使冰箱停在山顶时，也可以防止接收器温度升高（这种情况在气温较高时经常发生），从而可以在短时间内返回到观测状态。 (2)改进的用于接收器性能评估的真空容器用于确认实验室中SIS混合器性能的冷却真空容器过去在冷却测试后需要大约15小时才能返回到室温，该次数是有限的。因此，对该真空容器设置干燥氮气导入阀。通过导入干燥氮气，可以提高冷却部的导热性，而不会在冷却混合器内产生结露。这种进气阀的使用目前正处于测试阶段，但它将把恢复到室温所需的时间缩短到三个小时左右，提高实验室实验的效率。 2 暗星云B335的观测继去年的L134分子云复合体之后，我们利用富士山顶的亚毫米波望远镜，观测到了暗星云B335中的中性碳原子发射线（CI）的分布。这表明B335中的CI/^ 13 CO积分强度比显着小于L134分子云复合体中的。 B335 显示出恒星形成的迹象，而 L134 分子云复合体则没有显示出恒星形成的迹象。这表明 B335 正处于发展的高级阶段。 CI/^ 13 CO积分强度比的这种差异可能表明碳原子的形态由于化学演化而从中性碳原子改变为CO分子。换句话说，该结果表明CI/^ 13 CO积分强度比对应于分子云的时间演化。