c-fos遺伝子発現を指標とした歯の移動に伴う中枢投射領域の変化の解析

以c-fos基因表达量为指标分析与牙齿移动相关的中心投影面积变化

基本信息

批准号：
05771471
负责人：
加藤穣慈
金额：
$ 0.58万
依托单位：
Osaka University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
财政年份：
1993
资助国家：
日本
起止时间：
1993 至无数据
项目状态：
已结题

项目摘要

近年歯科臨床において、歯科矯正は重要となってきたが、歯の移動に伴う痛みは深刻な問題の一つである。本研究では、外部からの侵害刺激の際に中枢神経系に発現するとされる c-fos遺伝子の発現を指標として、歯の移動に伴う中枢神経系である二次ニューロンに認められる変化を、免疫組織科学的手法により解明することができた。実験には、ラットの上顎片側臼歯歯間にゴム片を挿入し、歯の移動モデルとした。ゴム片挿入から 0、1、2、4、8、12、24時間後に動物を潅流固定し、脳幹を摘出、凍結切片を作製した。抗c-fos血清、さらにHRP標識二次抗体を用い免疫染色し、光学顕微鏡にて観察した。c-fos陽性細胞の分布を明らかにし、さらに時間経過にともなうその分布領域の変化と、その細胞数の増減についても明白にした。結果は、以下の通りである。(1) ゴム片挿入の1時間後から、同側の三叉神経脊髄路核尾側亜核(STNC)の、神経細胞体内の核に限局してc-fos陽性反応を認め、24時間後にはc-fos陽性細胞はすべて消失した。(2) c-fos陽性細胞の分布は、STNC表層のI層と、II層の外層のそれぞれ正中寄り3分の1に限局していた。(3) ゴム片挿入と同側のc-fos陽性神経細胞の数は、4時間目に極大に達し、24時間後には消失していた。(4) 一方、ゴム片挿入の反対側では、 1,2,4時間後にのみ、実験側と同じ部位のSTNCに、c-fos陽性細胞を認めたものの、その数は少なく、分布はまばらであった。以上の結果より、c-fosは歯の移動に伴う痛みに関係があることが示された。さらに、STNCは、痛みの調節に関連が深いことも明白となった。

近年来，正畸在临床牙科中变得越来越重要，但与牙齿移动相关的疼痛是严重的问题之一。在这项研究中，我们使用 c-fos 基因的表达（据说在外部有害刺激期间在中枢神经系统中表达）作为指标来研究与牙齿移动相关的中枢神经系统次级神经元中观察到的变化我们能够使用组织科学方法来阐明这一点。实验中，在大鼠上颌一侧的臼齿之间插入一块橡胶，作为牙齿移动模型。插入橡皮条后0、1、2、4、8、12和24小时，将动物灌注固定，取出脑干，并制备冰冻切片。使用抗c-fos血清和HRP标记的二抗进行免疫染色，并使用光学显微镜进行观察。我们阐明了c-fos阳性细胞的分布，还阐明了分布面积的变化以及细胞数量随时间的增加和减少。结果如下。 (1)插入橡皮条1小时后，观察到局限于同侧脊髓三叉神经束核尾亚核(STNC)神经元细胞体内核的c-fos阳性反应，24小时后，全部c -fos阳性细胞消失。 (2)c-fos阳性细胞分布分别位于STNC表层I和外层II的中央三分之一处。 (3)橡皮条插入同侧c-fos阳性神经元数量在4小时时达到最大值，24小时后消失。 (4) 另一方面，在插入橡皮条的另一侧，仅仅1、2、4小时后，在与实验侧相同部位的STNC中就观察到了c-fos阳性细胞，但其数量为规模很小，而且分布也很稀疏。上述结果表明c-fos与牙齿移动引起的疼痛有关。此外，已经明确 STNC 与疼痛调节密切相关。