「中年文化」の戦後メディア史に関する歴史社会学的研究

战后“中年文化”媒体史的历史社会学研究

基本信息

批准号：
22H03907
负责人：
福間良明
金额：
$ 10.32万
依托单位：
Ritsumeikan University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
财政年份：
2022
资助国家：
日本
起止时间：
2022-04-01 至 2027-03-31
项目状态：
未结题

项目摘要

従来のメディア文化研究・ポピュラー文化研究では、総じて「若者メディア文化」に焦点が当てられてきた。だが、そのゆえに、以下の２点が不問に付されてきた。① 中年文化の変容プロセスと戦後の社会構造（格差・労働・福祉など）：従来のメディア研究では、社会の中堅たる中年層のメディア文化が見落とされてきた。ビジネス雑誌史や時代劇ドラマ史の研究が進展しないことは、そのあらわれである。そのことは、中年層が直面した戦後の社会構造の変容（労働、家族、格差、福祉、新自由主義など）とメディア文化の入り組んだ関係性が見過ごされることにつながっている。② 「かつての若者文化」の遅滞：人々が若者から中年へと年齢を重ねる中、「『かつての若者文化』がいかに後の時代に受け継がれたのか（変容したのか）」も、これまで見落とされてきた。若者文化は「同時代の若者」のみが享受したのではない。中年層は、若い頃に触れた文化的嗜好や価値観を引きずりながら、中年期を過ごしたはずだが、その実相や社会背景は検討されなかった。以上の研究の欠落を埋めるべく、本研究は、中年層に多く受容されたメディア文化（「中年文化」）とその変容を明らかにし、ともすれば若者層のみに焦点を当てがちな文化研究の方法論や視角を刷新したい。これは同時に、福祉や格差、労働を視野に入れた戦後体制の変容とメディア文化との相互作用を問うものでもある。こうした研究目的のもと、2022年度は基礎資料の収集と分析経過の報告・討議に重点を置いた。共同研究者による研究会は4回（6/12，9/19，11/5，3/16）に実施した。1回あたり５，６時間に及ぶことも多かったが、そのなかで、資料収集・分析の経過報告を行い、そのうえで、研究の問いや分析軸の擦り合わせや再検討を行った。

传统的媒体文化和流行文化研究普遍集中在“青年媒体文化”。然而，由于这个原因，以下两点没有得到解答。 ①中年文化与战后社会结构的转型过程（不平等、劳动力、福利等）：传统媒介研究忽视了中年人、社会中产阶级的媒介文化。这体现在对商业杂志史和时代剧史的研究缺乏进展。这导致媒体文化与中年人面临的战后社会结构变迁（劳动、家庭、不平等、福利、新自由主义等）之间错综复杂的关系被忽视。 ②“旧青年文化”的滞后：随着人们从青年步入中年，“旧青年文化”如何传承（转化）给后人的问题变得越来越重要。被忽视了。青年文化不仅仅为“同时代的年轻人”所享受。中年人本应带着年轻时接触到的文化品味和价值观度过中年，但其现实和社会背景并未得到考察。为了填补上述研究的空白，本研究旨在厘清已被中年人广泛接受的媒介文化（“中年文化”）及其转型，并厘清趋向于中年人的文化。我想更新我的研究方法和观点。与此同时，这个问题还质疑媒体文化与战后制度转型之间的相互作用，以关注福利、不平等和劳动力。基于这些研究目标，2022年我们重点收集基础数据并报告和讨论分析进展。联合研究人员的研究会已举行四次（6/12、9/19、11/5、3/16）。每次会议通常持续五六个小时，我们报告数据收集和分析的进展，然后细化和重新考虑研究问题和分析轴。