がん化学療法誘発味覚障害における味覚神経変性の関与とそのメカニズム解析

味觉神经变性在癌症化疗所致味觉障碍中的参与及其机制分析

基本信息

批准号：
21K15313
负责人：
宗可奈子
金额：
$ 3万
依托单位：
Kyoto University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
财政年份：
2021
资助国家：
日本
起止时间：
2021-04-01 至 2024-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

味覚障害は、がん化学療法において誘発される副作用の一つであり、抗がん剤投与中の患者の約６割に現れる、最も発現率の高い副作用である。この味覚障害は、患者に大きな影響をもたらし、食事量の低下から栄養状態の悪化を引き起こす。さらに食の楽しみが低下することでQOLの低下も招く。しかし、その有効な予防法や治療法は確立していないのが現状である。この味覚障害は様々な抗がん剤で惹起されるが、その中でも白金系やタキサン系の抗がん剤などは神経変性を伴う末梢神経障害を引き起こす。そしてこれまでの研究で、シスプラチンを連続投与した味覚障害モデルラットにおいて味覚神経の変性が惹起されることを明らかにしてきた。そこで本研究は、抗がん剤によって惹起された味覚神経変性が味覚障害を引き起こすのではないかという視点でメカニズム解析を行い、新たな治療ターゲットの探索を行うことを目的としている。本年度は、甘みや苦味といった味覚刺激に対する神経発火などの味覚神経活動を記録するために、電気生理学的手法を用いた測定系の作成に着手した。また、シスプラチンを連続投与して作成した味覚障害モデルラットから味覚舌神経を採取し、神経軸索のミエリンを形成するシュワン細胞を用いて、脱分化シュワン細胞マーカー、成熟シュワン細胞マーカー、シュワン細胞が構成するミエリンの構成タンパク質の発現変動について、realtime-PCRにより検討を行った。

味觉障碍是癌症化疗引起的副作用之一，也是最常见的副作用，约 60% 接受抗癌药物的患者出现味觉障碍。这种味觉障碍对患者有重大影响，导致他们吃的食物量减少和营养状况恶化。此外，对食物的享受减少，导致生活质量下降。然而，目前尚未建立有效的预防或治疗方法。这种味觉障碍是由多种抗癌药物引起的，其中铂类和紫杉烷类抗癌药物会引起周围神经病变并伴有神经变性。先前的研究表明，持续给予顺铂会导致味觉障碍模型大鼠的味觉神经变性。因此，本研究的目的是从抗癌药物引起的味觉神经变性是否导致味觉障碍的角度进行机制分析，寻找新的治疗靶点。今年，我们开始使用电生理学技术创建一个测量系统来记录味觉神经活动，例如响应甜味和苦味等味觉刺激的神经放电。此外，我们从连续给予顺铂而产生的味觉障碍模型大鼠中采集味觉舌神经，并使用形成神经轴突髓磷脂的施万细胞来检测去分化施万细胞标记物、成熟施万细胞标记物和施万细胞标记物的表达。使用实时 PCR 观察髓磷脂组成蛋白的变化。

项目成果

期刊论文数量（8）

专著数量（0）

科研奖励数量（0）

会议论文数量（0）

专利数量（0）

シスプラチン誘発味覚障害モデルラットにおける味覚舌神経変性

顺铂致味觉障碍模型大鼠味觉舌神经变性

DOI：
发表时间：
2021
期刊：
影响因子：
0
作者：
大薮由依;松尾遼太郎;飯田百香;狩野宗一郎;宗可奈子;津田真弘;山下富義;宗可奈子　松尾遼太　飯田百香　狩野宗一郎　大薮由依　津田真弘　山下富義;松尾遼太郎　飯田百香　狩野宗一郎　大薮由依　宗可奈子　津田真弘　山下富義
通讯作者：
松尾遼太郎　飯田百香　狩野宗一郎　大薮由依　宗可奈子　津田真弘　山下富義

シスプラチン誘発味覚障害における味覚舌神経変性の関与

味觉舌神经变性参与顺铂引起的味觉障碍

DOI：
发表时间：
2023
期刊：
影响因子：
0
作者：
大薮由依;松尾遼太郎;飯田百香;狩野宗一郎;宗可奈子;津田真弘;山下富義
通讯作者：
山下富義

Cisplatin induces gustatory nerve degeneration in taste disturbance model rats.

顺铂诱导味觉障碍模型大鼠味觉神经变性。

DOI：
发表时间：
2022
期刊：
影响因子：
0
作者：
大薮由依;松尾遼太郎;飯田百香;狩野宗一郎;宗可奈子;津田真弘;山下富義;宗可奈子　松尾遼太　飯田百香　狩野宗一郎　大薮由依　津田真弘　山下富義
通讯作者：
宗可奈子　松尾遼太　飯田百香　狩野宗一郎　大薮由依　津田真弘　山下富義

Intestinal Permeability of Drugs in Caco-2 Cells Cultured in Microfluidic Devices

微流体装置中培养的 Caco-2 细胞药物的肠道渗透性

DOI：
10.1248/bpb.b22-00092
发表时间：
2022
期刊：
Biological and Pharmaceutical Bulletin
影响因子：
2
作者：
Sasaki Yuko;Tatsuoka Hirotaka;Tsuda Masahiro;Sumi Takumi;Eguchi Yuka;So Kanako;Higuchi Yuriko;Takayama Kazuo;Torisawa Yusuke;Yamashita Fumiyoshi
通讯作者：
Yamashita Fumiyoshi

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