表層と中層をつなぐ北太平洋オーバーターン：大陸からの淡水供給を介した陸海結合系

连接表层和中层的北太平洋翻转：通过大陆供应淡水的陆海耦合系统

基本信息

批准号：
21H01154
负责人：
三寺史夫
金额：
$ 11.15万
依托单位：
Hokkaido University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
财政年份：
2021
资助国家：
日本
起止时间：
2021-04-01 至 2024-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

（１）亜寒帯循環表層における低塩層の形成メカニズム解明に向けて、北米大陸からアラスカ湾への河川を介した淡水流入量の推定を進めた。アラスカ湾にそそぐ河川のうち、流量が大きく観測も充実している5つの河川について着目し、Soil and Water Assessment Tool (SWAT)を用いて流量推定を行った。ただし、SWATは氷河からの流出水量を推定しないので、氷河モデルを加えるという改良を行った。その結果、アラスカ湾河川流量とアラスカンストリーム塩分の年々変動の間に有意な相関があることが判明した。さらに、カムチャツカ半島からの河川流出水の結果をまとめ、オホーツク海における沈み込み域の塩分との間に有意な相関を見出した。これらの結果は、亜寒帯域河川水の、海洋塩分ならびに大規模海洋循環への関与を示唆する。（２）アリューシャン低気圧の変動に、南アジアを起源としオホーツク海の海氷変動を促しつつアラスカ湾に到達するテレコネクションが存在することが分かった。これは、冬季のアラスカ湾降水量変動をもたらす可能性がある。（３）亜寒帯循環の塩分変動には、黒潮水の亜寒帯への侵入も重要である。シャツキーライズから北に伸びる背の低い地形が、移行領域形成および水塊交換過程に重要であることが分かった。また、黒潮水の亜寒帯への侵入は、親潮第二分枝のような細い構造を通して行われることが明らかとなった。（４）北太平洋全域を計算領域とし、オホーツク海では解像度が3㎞～7㎞、アラスカ湾では15㎞の解像度の北太平洋物質循環モデルを開発しつつ、大陸棚からの淡水供給・鉄供給にとって大事な鉛直循環過程を、サハリン沿岸の陸棚上で探求した。その結果、陸からの河川水供給や海氷融解によって陸棚端に傾圧流が生じ、この温度風シアがもたらす鉛直応力が、陸棚域の鉛直循環・物質循環を大きく変えることが分かった。

(1)为了阐明亚北极环流表层低盐层的形成机制，我们对从北美大陆通过河流流入阿拉斯加湾的淡水量进行了估算。在流入阿拉斯加湾的河流中，我们重点关注了5条流量较大且观测良好的河流，并使用水土评估工具（SWAT）估算了流量。然而，由于 SWAT 没有估算冰川的径流量，因此通过添加冰川模型进行了改进。结果表明，阿拉斯加湾河流流量的年度变化与阿拉斯加溪盐度之间存在显着相关性。此外，我们总结了堪察加半岛河流径流的结果，发现鄂霍次克海俯冲区的盐度之间存在显着的相关性。这些结果表明亚北极河水参与了海洋盐度和大规模海洋环流。（2）发现起源于南亚并到达阿拉斯加湾的阿留申低气压的波动存在遥相关性，同时促进了鄂霍次克海的海冰波动。这可能导致阿拉斯加湾冬季降水波动。 (3) 黑潮水侵入副极地对于副极地环流盐度波动也具有重要意义。研究发现，沙茨基隆起向北延伸的低地势对于过渡区的形成和水体交换过程具有重要意义。研究还表明，黑潮水通过亲潮第二分支等薄结构进入亚北极地区。（4）开发鄂霍次克海分辨率为3km至7km、阿拉斯加湾分辨率为15km的北太平洋物质环流模型，以整个北太平洋地区为计算区域，同时开发淡水供应模型我们探索了萨哈林海岸陆架上重要的垂直环流过程。结果发现，陆架边缘由于陆地补给河水和海冰融化而产生斜压流，这种热风切变引起的垂直应力显着改变了陆架区域的垂直环流和物质循环。。

项目成果

期刊论文数量（37）

专著数量（0）

科研奖励数量（0）

会议论文数量（0）

专利数量（0）

Buoyant reverse Ekman Overturning Circulation under downwelling-favorable wind off Sakhalin in the Sea of Okhotsk accompanying an inner-shelf upwelling and a shelf-break downwelling

鄂霍次克海萨哈林岛附近的浮力反向埃克曼翻转环流，伴随着内陆架上升流和陆架破裂下降流，有利下降流

DOI：
发表时间：
2021
期刊：
影响因子：
0
作者：
Nan Yuan; Humio Mitsudera
通讯作者：
Humio Mitsudera

環オホーツク観測研究センター

环鄂霍茨克观测研究中心

DOI：
发表时间：
期刊：
影响因子：
0
作者：
通讯作者：

Biogeochemical and physical linkages between the Arctic Ocean and Sub-Arctic Pacific through marginal seas

北冰洋和亚北极太平洋通过边缘海之间的生物地球化学和物理联系

DOI：
10.1016/j.pocean.2022.102768
发表时间：
2022
期刊：
影响因子：
4.1
作者：
Nishioka Jun;Yasuda Ichiro;Hirawake Toru;Nakamura Tomohiro;Kondo Yoshiko;Volkov Yuri N.
通讯作者：
Volkov Yuri N.

Enhanced Subtropical Anticyclone over the Indo–Pacific Ocean Associated with Stagnation of the Meiyu–Baiu Rainband during Summer, 2020

2020年夏季印度太平洋副热带反气旋增强与梅雨-白雨雨带停滞相关