多様化する職業性リスクと労働者の健康・安全に関する日仏比較研究

日法职业风险多元化与工人健康安全比较研究

基本信息

批准号：
20K13341
负责人：
阿部理香
金额：
$ 2万
依托单位：
Kyushu International University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
财政年份：
2020
资助国家：
日本
起止时间：
2020-04-01 至 2024-03-31
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究課題は、労働者が自己の健康または安全を確保するために、解雇や懲戒の不利益を被ることなく、また、不就労に伴う賃金控除を受けることなく、自らの判断で労働義務を拒否することができるかという命題について、フランス労働法典上の権利である警告・退避権を素材に調査・検討するものである。労働関連リスク（通勤等を含む企業内外で生じるあらゆる危険）は、今日においては、災害性の事故に加え、精神疾患・障害、ハラスメント、自然災害、感染症の蔓延など多岐にわたる。とくに、日本における労働災害に対する救済は、労働者の傷病・死亡等を生じさせた原因が、業務上のものであるか否かが問題となるのに対し、本研究課題の対象である警告・退避権は、労働者の「生命または健康」に対し「重大かつ差し迫った」危険があるかどうかに着目されており、権利行使の原因となった危険が業務上の危険であるかどうかを必ずしも問題としない点が注目される。2022年度に行ったこととしては、主には以下の2点がある。1つは、前年度に調査していたフランスにおけるCovid-19のワクチン接種義務をめぐる議論とその後の取り組みの展開等を継続して調査することである。Covid-19のパンデミックを理由に、出勤・就労を拒否することができるかという問題について、フランス政府は、インフルエンザ指針を改訂し、感染症によるパンデミックの状況があるというだけでは、退避権の行使を正当化することはできず、使用者が必要な感染対策を講じている限り、労働者は労務の遂行を拒否することはできないとされた。これらの研究成果の一部については発表の機会を得ることができた。また、もう1つは、警告・退避権における判例動向の分析を進めることである。2021年度に調査範囲を拡げ、分析する判例の数を増やした。2022年度は調査を継続するとともに、整理・分析および原稿執筆を進めた。2023年度の公表を目指す。

该研究主题调查并研究了工人是否可以自行决定拒绝其劳动义务的主张，以确保自己的健康或安全，而不会解雇或纪律处分，而无需与不工作的工资扣除，而没有获得与法国劳动守则下的权利相关的权利。如今，与劳动有关的风险（公司内部和外部发生的任何危险，包括通勤等）范围从与灾难有关的事故到精神疾病和疾病，骚扰，自然灾害以及传染病的传播。特别是，日本对与工作有关的事故的缓解是一个问题，即工人的伤害和疾病，死亡等原因是否归因于工作，而警告和疏散权是本研究主题的主题，这是该研究主题的主题，这是对“严重且预定的危险”是否对“生命或健康的危险”是否造成了危险，是否一定是危险的危险。我在2022年做了两件事：首先，我们将继续调查有关法国COVID-19的疫苗接种义务的讨论，我们在上一年正在研究，以及随后的努力的发展。关于他们是否可以因199日大流行而拒绝工作或工作的问题，法国政府修改了其流感指南，仅仅是因为传染病引起的大流行状况无法证明行使疏散权利，并且工人无法拒绝执行劳动者，因为雇主会采取劳动责任，因为雇主需要采取必要的感染衡量标准。其中一些研究结果有机会出现。另一种选择是分析警告和疏散权的案件先例趋势。该调查的范围在2021年扩大，待分析的案例法律数量增加。在2022财年，我们继续进行调查，以及有组织，分析和书面手稿。该公司的目标是在2023年公开。

项目成果

期刊论文数量（5）

专著数量（0）

科研奖励数量（0）

会议论文数量（0）

专利数量（0）

「フランスの職域における感染症予防対策」

“法国工作场所的传染病预防措施”

DOI：
发表时间：
2022
期刊：
影响因子：
0
作者：
深水大輔;John Lane;Lanny A. Breuer;Noam Kutler;阿部理香
通讯作者：
阿部理香

フランスにおける労働者の警告・退避権―コロナ禍での権利作用に注目して

法国工人的警告和疏散权：关注冠状病毒大流行期间权利的影响

DOI：
发表时间：
2020
期刊：
影响因子：
0
作者：
深水大輔;John Lane;Lanny A. Breuer;Noam Kutler;阿部理香;冨川雅満;木崎峻輔;小浦美保;坂下陽輔;大貝　葵;高橋有紀;Guillaume Rousset;尾崎愛美;鳥谷部　壌;冨川雅満;谷井悟司;阿部理香
通讯作者：
阿部理香

労働者の不安全行動に基づく解雇の有効性および安全配慮義務違反の有無

基于工人的不安全行为和是否存在违反注意义务而解雇的有效性

DOI：
发表时间：
2022
期刊：
やまぐちの労働
影响因子：
0
作者：
太田匡彦;山本隆司;鳥谷部　壌;加藤紫帆;高橋有紀;河嶋春菜;小野上　真也;神奈川県立保健福祉大学社会福祉学科（監修）西村淳・臼井正樹・中村美安子・髙橋恭子・川村隆彦・山本惠子・大島憲子・川久保寛・吉中季子・在原理恵・行實志都子・石井忍・岸川学・種田綾乃・中越章乃;大貝　葵＝井上　宜裕;河嶋春菜;高橋有紀;坂下陽輔;Abdelkhaleq Berramdane et Michel Trochu;小浦美保;深水大輔;鳥谷部　壌;冨川雅満;谷井悟司;木崎峻輔;Aimi Ozaki;西村淳・吉中季子・川久保寛・玉川淳;河嶋春菜;阿部理香
通讯作者：
阿部理香

「フランスにおける退避権の適法性要件」

《法国疏散权合法性要求》